SlackのDAUが400万人を突破　有料ユーザーは125万人に

» 2016年10月21日 12時53分公開

[佐藤由紀子，ITmedia]

　米Slack Technologiesは10月20日（現地時間）、コラボレーションツール「Slack」の日間アクティブユーザー数（DAU）が10月に400万人を突破したと発表した。

　同社は5月にDAUが300万人を突破したと発表しているので、約5カ月で100万人増加したことになる。

　有料会員数は125万人、チームとしての有料会員は3万3000チーム。Slack連係アプリは累計600万本がインストールされたとしている。同社は昨年12月、専用アプリストア「Slack App Directory」を立ち上げた。

　DAUのほぼ半数は米国外のユーザーで、米国以外で最もユーザーが多いのは英国、次が日本だ。従業員数は世界7オフィスで650人。日本にはまだオフィスがない。

　Slackは、米MicrosoftのSkypeや米Googleの「G Suite」との連係など、柔軟な使い勝手で人気があるが、今後、米Facebookの「Workplace」やMicrosoftは「Skype Team」（テスト中）などの大手との競争が待ち受けている。

「G Suite」（旧Google Apps for Work）にSlack連係など5つの新機能
Googleが、9月に「Google Apps for Work」から「G Suite」に名称変更したプロダクティビティスイートに自然言語処理やニューラルネットワーク技術を採用した4つの新機能と、Slackとの連係機能を発表した。
「Facebook at Work」、「Workplace」として正式公開
Facebookが2015年1月から「Facebook at Work」としてβ公開してきた企業向けコラボレーションサービスが「Workplace」という名称で正式リリースされた。従業員は仕事用アカウントで企業内の閉じた環境のニュースフィード、グループ、ライブ動画などのツールを使える。
Microsoft、「Slack」対抗の「Skype Team」テスト中とのうわさ
Microsoftが、人気のチームコラボレーションツール「Slack」に非常によく似た「Skype Team」を社内でテスト中であると、MSPoweruserが報じた。Slackの機能にMicrosoft OfficeやOneDriveとの統合も加わり、特にOffice 365ユーザーにとって便利そうだ。
Slack、音声通話を可能に（有料プランならグループ通話もOK）
チームコラボレーションツール「Slack」に音声通話機能が追加された。無料プランでもチーム内の1対1の通話が可能で、有料プランであればチームメンバーのグループ通話もできる。デスクトップ／iOS／AndroidアプリおよびChromeブラウザで使える。
Slack、専用アプリストア「App Directory」を立ち上げ──エコシステム強化へ
チーム向けコラボレーションツールの「Slack」の専用アプリストア「App Directory」が開店した。160本以上のアプリやボットを検索し、チームで使っているSlackにインストールできる。同社は関連アプリ開発者のエコシステム強化の目的で約98億円のファンドも立ち上げた。