国勢調査の“偽サイト”作った意図は? 総務省から削除依頼……「騒ぎになり深く反省」と制作者(1/3 ページ)
9月15日午後5時45分追記
記事内に、総務省に取材した内容を追記しました。
2015年度の国勢調査が9月10日にスタートした。今年の調査では初めて、インターネット回答を全国で採用。PCやスマートフォンに慣れた人にとっては紙の調査書で回答するより手軽だが、フィッシング詐欺による情報詐取の可能性など、セキュリティ面を不安視する声もある。
「国勢調査の回答用ページをかたった偽サイトによるフィッシング詐欺が起き、個人情報が詐取される可能性があるのでは」――都内でITコンサルティングなどを手がけるベンチャー企業・のらねこ代表の三宅貴文さん(29)はこんな懸念を抱いていたという。
そこで、ITが苦手な友人に、フィッシング詐欺への注意を喚起しようと考え、9月14日未明、国勢調査の公式サイトに似せた偽サイトを作成・公開した。URLはTwitterなどで拡散されて瞬く間に話題となり、国政調査を担当する総務省から削除依頼を受ける事態に発展。想定外の反響を受け三宅さんは、即日、サイトを削除した。「大きな騒ぎとなってしまい、深く反省しております」と、三宅さんは話している。
2時間で制作 「フィッシングサイトは簡単に作れる」と証明しようと
三宅さんが偽サイト作成を思いついたのは、国勢調査のネット回答用パスワードを記載した紙が、第三者が簡単に盗み取れそうな形で、封もされずに無防備にポスティングされているケースがあると、Twitterを通じて知ったことがきっかけ。「国勢調査のネット回答にもずさんな点があるのでは」と疑問に思ったという。
ふと検索してみたところ、国勢調査の公式サイトと類似するドメインに、まだ取得されていないものがあることに気づいた。このドメインを使い、ITの苦手な友人などにフィッシング詐欺の手口を見せ、注意喚起しようと考えたという。「実際にやってみることで、悪意があればフィッシング詐欺は簡単にできると証明し、周りに注意を喚起することが狙いでした」――三宅さんは振り返る。
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