「強い憤りを感じる」 クラウドファンディング「CAMPFIRE」に“パクリ”企画 元ネタ企業が抗議
自社の製品紹介や画像を盗用したクラウドファンディングプロジェクトが掲載されていたとして、Webメディアの「チャリツモ」が、掲載元の「CAMPFIRE」に調査や検証を求める声明を出した。
「自社のクラウドファンディングプロジェクトが盗用された」――Webメディアを運営するチャリツモ(東京都荒川区)は12月7日、同社が制作した「社会問題見えるカルタ」の画像や説明を無断で利用し、資金を募っていたプロジェクトがあったとして、掲載元の大手クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」に抗議した。チャリツモの指摘を受け、CAMPFIREはすでに該当プロジェクトを削除している。
社会問題見えるカルタは、チャリツモが2018年4〜6月にクラウドファンディングサイト「Readyfor」で支援者を募集し、資金調達に成功したプロジェクト。社会問題をイラストと数字で説明した同社のコンテンツをかるたにしたもので、10月から都内の書店などで販売している。
チャリツモによると、盗用が発覚したのは12月1日。CAMPFIREが公式Twitterで紹介しているプロジェクトに、無断で社会問題カルタの画像が使用されていたという。CAMPFIREに報告したところ、同社から「即時プロジェクトを停止し、支援者への返金処理を約束する」と連絡があったという。問題のプロジェクトは12月7日現在、CAMPFIREから削除されている。
チャリツモは「あからさまな盗用・転載で資金集めをしようとする人や、そのプロジェクトを十分な審査がないまま掲載するサービス提供者に対しては強い憤りを感じる」と抗議。CAMPFIREに対し、盗用プロジェクトに関する調査や検証を実施するよう求めている。
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