「iOS 5.1」提供開始――Siriが日本語対応、au版iPhone 4SでFaceTimeとiMessageが利用可能に
3月8日、iOSの最新バージョン「iOS 5.1」が提供された。iPhone 4SのSiriが日本語に対応したほか、au版iPhone 4SでFaceTimeとiMessageが利用可能になった。
Appleが3月8日、iOSの最新バージョン「iOS 5.1」の提供を開始した。対象となるのはiPhone 4S、iPhone 4、iPhone 3GS、iPad 2、iPad、iPod touch(第4世代)、iPod touch(第3世代)。
iOS 5.1で追加された機能およびアップデート内容は以下のとおり。
- iPhone 4S向け「Siri」が日本語をサポート(初期のサービス開始時には使用が制限されている場合がある)。
- フォトストリームから写真を削除可能に。
- iPhone 4S、iPhone 4、iPhone 3GS、iPod touch(第4世代)のロック画面にカメラのショートカットが常時表示されるようになる。
- カメラの顔検出機能で検出されたすべての人がハイライトされるようになる。
- iPad用のカメラアプリを再設計。
- 米国で提供中の音楽クラウドサービス「iTunes Match」登録者用のGenius MixとGeniusプレイリスト。
- iPadのテレビ番組と映画のオーディオの音声が聞きやすくなるよう最適化。
- iPad用のPodcastコントロールで再生速度の変更と30秒の巻き戻しが可能に。
- au向けiPhone 4Sで「FaceTime」と「iMessage」の利用が可能に。
- バッテリーの寿命に影響するバグを修正。
- 発信側の音声が途切れることがある問題を修正。
新しいソフトウェアはiTunesから、または無線LAN経由で端末からダウンロードできる。端末からダウンロードした場合のファイルサイズは189Mバイト。
音声エージェント機能「Siri」は、iOS 5では英語(イギリス、アメリカ)、ドイツ語、フランス語の利用に限られていたが、新たに日本語をサポート。当日の天気予報や予定の確認、アドレス帳に登録している人への電話やメール、メモの記録などができる。また、ちょっとした会話もしてくれる。日本語の声は女性で、イントネーションは平たんな印象だ。
iCloudを利用し、無線LAN環境で写真が自動でバックアップされるフォトストリームは、iOS 5では写真の削除ができなかったが、iOS 5.1では個別または複数枚を選んで削除可能になる。ロック解除画面に表示されるカメラショートカットは、iOS 5ではホームボタンを2回押すと表示されたが、iOS 5.1ではロック解除バーの右側に常時表示され、カメラアイコンに触れながら上にフリックするとカメラが起動する(カメラアイコンをタップするだけでは起動しない)。
iPhone 4Sで確認したところ、新たに音声入力も利用可能になっている。文字種切り替えボタンの右側に追加された音声入力用のボタンを押して音声を発し、「完了」を押すと入力される。なお、音声入力を利用できるのはiOS 5.1のiPhone 4Sと新型iPadのみ。
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