Apple製iOSアプリがバージョンアップ 「iPhoto」も登場
Retinaディスプレイを搭載した「新しいiPad」の発表に合わせ、既存のApple製iOSアプリがバージョンアップ。最新バージョンがすでに提供開始されている。また写真編集・管理が便利な「iPhoto」も新たにiOS版が登場。iPadやiPhone上での高度なフォトレタッチを実現した。
iOS向けのiWorkやiLifeがアップデート
米Appleが3月7日(現地時間)、「新しいiPad」の発表に合わせて、iOSデバイス向けに提供している各種アプリケーションのバージョンアップを発表した。また、新たに写真編集・管理アプリの「iPhoto」が登場。いずれも日本時間の3月8日からダウンロードが可能になっている。
「Pages」「Numbers」「Keynote」といったiWorkアプリケーションは、すべて新しいiPadのRetinaディスプレイ表示に対応。すでに購入しているユーザーには無償でアップデートを提供する。
音楽制作アプリ「GarageBand」は、iPadのRetinaディスプレイ対応に加え、弦楽オーケストラの演奏ができるSmart Stringsを追加した。最大4台のiPad、iPhone、iPod touchをWi-FiやBluetoothで接続し、ジャムセッションも楽しめる。完成した音楽の一部だけを簡単に修正できる「ノートエディタ」も用意。作成した楽曲データはiCloudで共有でき、FacebookやYouTube、SoundCloudへの直接アップロードにも対応した。iMovieにデータを送って、作成した動画の楽曲として利用することもできる。価格は450円で据え置き、既存ユーザーは無償でアップデートできる。
動画編集アプリの「iMovie」には、映画の予告編のような映像を作る「予告編」機能を追加した。おとぎ話、ロマンス、スーパーヒーローなど、9つの予告編テンプレートを選ぶと、サウンドトラックを追加した映像を生成してくれる。こちらも価格は450円で今までと変わらず、新機能は無償アップデートで提供する。
新たに「iPhoto」がiOSに登場
Garage BandやiMovieといった、MacでおなじみのiLifeアプリがiOS向けに登場し、人気を博しているが、そこに写真編集・管理アプリの「iPhoto」が新たに加わることになった。日本時間の3月8日から配信が始まっており、450円で購入できる。
iOS版のiPhotoでは、これまでiOS 5で提供されていた写真アプリでの簡易編集よりも強力なフォトレタッチ機能を提供。変更を加えたい場所を選んで上下左右にドラッグするだけで露出やコントラスト、彩度などの調整が可能だ。自動水平検出機能を利用して傾きを補正したり、背景の一部を切り取ったりといったことも簡単にできる。多様なエフェクトも用意されており、フィルターをかけたような効果を指先の操作だけで加えられる。画像の微調整やぼかし、エッジ強調なども「ブラシ」を使って直感的に行える。
写真のグループを選択すると、iPhotoが自動で美しく再配置してコラージュを作成してくれる「フォトジャーナル」も用意した。フォトジャーナルにはキャプション、マップ、日付、天気の情報なども付加できるので、簡単に美しいアルバムが作れる。作成したフォトジャーナルはiPadやiPhoneで簡単に閲覧できるほか、iCloudで公開したりもできる。
AirPlayにも対応しており、Apple TV経由でテレビに写真を表示できるのはもちろん、簡単にスライドショー表示をすることも可能。FacebookやTwitter、Flickrに写真をアップロードする機能も備える。
iPhoneとiPadを持っていれば、iPhoneで撮影した写真をiPadに直接転送したり、iPadで撮影した写真をiPhoneに転送したりできる「フォトビーミング」が利用可能。Wi-FiやBluetoothを利用して、iPhotoがインストールされている他のデバイスを自動的に見つけてくれ、簡単にフルサイズの写真をやりとりできる。
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