生成AIによるリメイク漫画「児童福祉司 一貫田逸子」が話題 全ページフルカラー化、コマ割りも再現 ネットでは意見さまざま
生成AIを利用したWeb漫画「児童福祉司 一貫田逸子 リメイク版」という作品がX上で話題になっている。漫画配信サービス「まんが王国」で提供している作品で、2006年に発行した同名作品を生成AIを使って再構成したもの。X上では生成AI技術を利用した事例として驚きの声や、AI独特の画風への戸惑いの声など、さまざまな意見が飛び交っている
リメイク元になった漫画「児童福祉司 一貫田逸子」は、作画担当のさかたのり子さんと原作担当の穂実あゆこさんが手掛けた作品。児童福祉司の一貫田逸子が児童虐待問題と向き合っていく内容で、2006年に全2巻の書籍として発行された。その後、まんが王国にて電子作品として配信され、14年11月から約3カ月間で単行本約15万冊相当の販売を記録したという。
生成AIを使ったリメイク版では、元の漫画を描き直し、フルカラー化。表紙や各コマのイラスト、コマ割り、構図などをAIイラストでほぼ完全に再現している。リメイク版についても作者はさかたのり子さんと穂実あゆこさんとなっている。
このリメイク版は、まんが王国の「名作リメイクプロジェクト」の一環で作られた作品だ。このプロジェクトでは人気の漫画作品をカラー化し、現代風に再構築するという指針の元、7月30日現在までに一貫田逸子を含む4つの作品をリメイク。現状では全ての作品で生成AIを使い、リメイク版として展開しているようだ。
このプロジェクトについて、さかたのり子さんと穂実あゆこさんのコメントもそれぞれ掲載中。「このたび『一貫田』がAIでリメイクされ、新しい形でまたみなさんに見てもらえることをとても喜んでいる」「表現が難しい作品だが、より鮮明に、よりリアルに、丁寧に再現してもらえて感謝している」など肯定的な意見を示している。
まんが王国の編集長を務める西村亮太さんは自身のXアカウント(@MangaRyota)で「生成AIを活用した人気漫画のリメイクプロジェクトの作品だが、おかげさまで人気上昇中」と説明。リメイク版をきっかけに原作漫画を購入するユーザーもいるという。一方、リメイク版一貫田逸子の作品レビューページでは低評価の意見が多く「きれいなだけで表現力がない」など厳しい声も多く上がっている。
X上でもさまざまな意見が飛び交っている。「生成AIをすごくツールとして使いこなしてる」「どうやって意図通りの絵を生成してるのか気になる」など、生成AI技術に対する驚きの声や好意的な意見の他、「AIはブサイクが描けないが出てると思った」「絵に緩急がないから、コマ毎の重要度を勘違いしてしまう」など、クオリティーに対する厳しい意見などが上がっているようだ。
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