マスクド・アナライズの「AIしてま~す!」
【現代AI童話「AIスクール・まじか☆サギカ」】──「僕と契約して生成AIインフルエンサーになってよ」 繰り返される悲劇とは(2/5 ページ)
【第2話】「実績がなければ仕事はない……? こんなの絶対おかしいよ」
生成AIスクールの入会当初は、多くの学習動画が魅力的に感じました。しかし生成AIの知見と技術が学べると思いきや、気になる点もあります。内容はどれも初心者向けで基本的な解説にとどまり、似た内容の動画が複数あります。
詳しい説明は時間の都合で省略されて、YouTubeにある誰でも見られる動画と大差なく、書店で立ち読みした本の方が細かく解説されています。スクールのサポート窓口に詳しい説明を求めても、生成AIのような文面でした。それでも一応は生成AIで文章や画像やイラストなど成果物を作れるようになります。
また、スクールから仕事を紹介すると説明があったものの「実績がなければ紹介できない」と断られました。勧められたクラウドソーシングに登録して、実績作りを進めてみます。記事執筆は依頼主からの修正依頼が多すぎて手間がかかり、1記事当たりの単価は数百~1000円ほどです。
議事録作成は専門用語などを正しく入力する手間がかかり、オンライン打ち合わせツールの文字起こし機能で案件自体が減っています。LINEスタンプを作って登録したものの、全く売れません。
他にも、動画投稿サイトのサムネイル作成は細かい修正指示を生成AIで対応できず、画像編集ソフトは使えないので完成しません。美少女イラストの販売は、ローカル環境で使える画像生成AIが必要であり、高性能なGPUを積んだPCが求められます。なおかつ競合が多いため、結局諦めました。追い打ちをかけるように、イラスト販売サイトの規約変更で登録できる商品数が縮小されました。そもそもクラウドソーシングでは受注するために仕事の取り合いと報酬の値下げが必要で、実績を作るだけでも大変です。
スクールのサポート窓口に相談しても「SNSや動画投稿サイトで情報発信しましょう」という助言があるものの、効果はありません。ブログの有料記事は売れず、無料記事も読まれません。反響は男性からの出会い目的や、生成AIを嫌う人からの嫌がらせと通報、他の生成AIスクールからの勧誘ぐらいです。
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マスクド・アナライズの「AIしてま~す!」
企業への生成AIの導入活用やDX支援を手掛ける、AIコンサルタントのマスクド・アナライズさんが“生成AIの今”を愛を持って解説していく。
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