SNSに広がる誤情報をAIで検知する技術 総務省事業でSakana AIが開発

 AIスタートアップ企業のSakana AIは4月7日、SNSの誤情報、偽情報が安全保障上の課題になっていると指摘し、それらに対策するための技術3点を発表した。SNSの膨大な情報を整理して可視化する技術、それらの真偽を判定する技術、対策案をシミュレーションする技術だ。それぞれの詳細は以下の通り。

  • SNS空間の可視化技術: SNSにおける膨大な情報の全体像を把握するために、社会に影響を与える「ナラティブ」(論調)を抽出し、階層構造で整理して可視化する技術
ナラティブごとの階層構造でSNSの情報を整理、可視化したイメージ(出典:公式ブログ)
  • 誤情報、偽情報の真偽を判定する技術: 「AIが生成した画像や動画の検知」「本物の画像や動画にうそのキャプションを付けた投稿の検知」「人間の専門家を模倣した方法による投稿文のファクトチェック」「投稿者のプロフィールや過去の投稿、投稿への反応などの背景情報の分析」という4つの手法でSNSの投稿内容を検証する技術
4つの手法のイメージ図(出典:公式ブログ)
  • SNS空間のシミュレーション技術: 特定の論調を持つ多様な仮想SNSアカウントを生成してSNS空間をシミュレーションし、誤情報、偽情報の拡散を抑制させるための投稿(カウンター発信)の有効性を検証する技術
カウンター投稿の有効性をシミュレーションするイメージ図(出典:公式ブログ)

 今回の技術は、総務省が2025年4~5月に公募した「インターネット上の偽・誤情報等への対策技術の開発・実証事業」の成果として同社が開発したもの。同事業ではSakana AIの他にも、NTTドコモビジネス(事業採択時の名称はNTTコミュニケーションズ)や日本電気などが採択されており、その成果を報告している。

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この記事の著者

村田知己

村田知己

ITmedia AI+ 編集記者。市場調査会社でのエンジニア職を経て、2022年アイティメディア入社。キーマンズネット編集部、社内のデータ分析基盤構築担当、ITmedia エンタープライズ編集部を経て現職。

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