「自作のAI学習・改変を防ぐための契約は?」 日本漫画家協会が回答
「自分の著作物を納品後に生成AIに学習されたくない場合や、生成AIを使って画像の改変をされたくない場合、契約書に加えるべき文言を知りたい」――日本漫画家協会は6月5日、このような質問に対する回答を公開した。法律に基づき、契約書に明記すべき文言を紹介している。
日本漫画家協会は、AIの学習について「著作権法第30条の4(情報解析等のための非享受利用)により、原則として権利者の許諾なく行えるという見解がある」と説明する。そのため「本件目的以外に使用しない」といった契約書の条項では、クライアントによる納品物のAI学習を禁止できない可能性があるという。
一方で「著作権法上、生成AIによる学習を認める規定があったとしても、当事者間の契約でAI学習を禁止する合意をすることは有効」と指摘する。また、AIによる著作物の改変は、翻案権や同一性保持権の侵害になり得るため、AIによる著作物の学習や改変を防ぎたい場合、以下のように契約書に明記することを推奨した。
「甲は、乙の事前の書面による承諾なく、本著作物を人工知能(AI)の機械学習のためのデータとして利用(著作権法第30条の4に基づく利用を含む)すること、及び人工知能(AI)を用いて本著作物を改変することを禁ずる」
この回答は、日本漫画家協会が2024年5月に公式サイトに設置した「会員向け相談フォーム」に寄せられた質問と回答例を紹介する一環として公開したもの。25年9月から複数のQ&Aを公開しており、26年6月5日には新たに16件を追加した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia AI+に関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
「11回止めたのに本番DBが消えた」 AIエージェント“6つの暴走”と、人間の承認を増やしても防げない理由
-
2
日本に本当に勝ち筋はあるのか ヒューマノイド「解剖」で見る中国の強さと課題
-
3
なぜGoogleは、OpenAIとAnthropicに勝てないのか? 「世界最大の計算資源」の使い道
-
4
不正アクセス多発、Gartnerが日本企業に「7つのアクション」を緊急提言
-
5
Anthropic、社内でAIエージェントの稼働時間が人間の6倍に 技術系初級職の採用比率は27%→9%に激減
-
6
Newオンプレミス、RAG、SREはもう“幻滅期” 2026年、「過度な期待」のピークにある5項目とは?
-
7
AI活用で約2900時間削減した世田谷区、しかし「確認と修正の負担」増加 新たな課題どう対応?
-
8
「そもそも親にAIなんて必要ない」 65歳以上の生成AI利用、子世代の7割が拒否する理由
-
9
日立が「木造データセンター」展開 “鉄とコンクリ”から木材へ、“見た目がオシャレ”以外の価値は?
-
10
AIエージェントに「何を指示するか」より「何をさせないか」――NVIDIAが示す設計の原則
SpecialPR
ITmedia AI+ SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmedia AI+をフォロー
あなたにおすすめの記事PR