独自AI搭載の「国産四足歩行ロボ」、デモ動画を公開 東大発スタートアップのHighlanders(1/2 ページ)
ロボット開発企業のHighlanders(東京都豊島区)は9月7日、国産をうたう四足歩行ロボット「HLQ EDGE」を発表した。物理空間を理解・予測する「世界モデル」を活用した独自AIで歩行を制御するという。同日に公開したデモ動画では、段差を昇降する姿などを披露した。
HLQ EDGEは、産業現場での利用を前提に設計された四足歩行ロボット。内蔵バッテリーにより3時間連続で駆動でき、最大60kgの荷物を運べる。全身の自由度は12で、関節の最大トルクは330Nm。胴体部分には独自のロボットアームを装着可能なほか、Wi-Fiおよび5Gによる遠隔操作にも対応する。
独自AIにより、地面の状況に応じて脚をつく位置や全身の姿勢を自動で調整しながら歩ける。対象までの距離を測れるカメラで周囲の地形を捉え、搭載した米NVIDIAのロボティクス向けコンピュータ「Jetson Orin NX」でAI処理を実行するという。
デモ動画では、段差の昇降に加え、地面を隙間を乗り越えたり、胴体を起こして二足歩行になったりする姿を見せた。止まった状態のHLQ EDGEの背中の上で、人間が立ち上がる様子なども確認できる。
Highlandersによると、HLQ EDGEの機体設計と独自AI、ロボットアームの開発・生産を日本国内で実施するという。導入先に応じた装備の変更や保守運用を担う窓口も国内に置き、「現場にフィットした独自ロボット・独自フィジカルAIを提供できる体制を構築する」(同社)。
今後は、重量物搬送や巡回点検などの現場導入に向け、量産と実証実験を進める。また背面に搭載できるロボットアームに加え、センサーや通信機器などのオプションも拡充するとしている。
Highlandersは2023年5月に設立された東京大学発のスタートアップ。四足歩行ロボットだけでなく人型ロボットの研究開発もしており、26年7月には、三菱自動車工業と協力し、独自の人型ロボット「N」の量産を目指すと発表していた。
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