国産LLM「Sarashina」に初の「思考モデル」 ツール呼び出しやWeb検索性能が向上 APIで提供(1/2 ページ)
ソフトバンク傘下のAI開発企業であるSB Intuitions(東京都港区)は10月29日、AIモデル「Sarashina3.2 mini thinking」を発表した。同社がフルスクラッチで開発する「Sarashina」シリーズ初の「思考モデル」(回答の精度を高めるため、出力に時間をかけるモデル)となる。無償β版として展開中のAIサービス「Sarashinaサービス」を通じ、APIで提供する。
Sarashina3.2 mini thinkingは、思考モデルではない「Sarashina3 mini」よりも複雑なタスクに対応できる。コーディングやツールの呼び出し、Web検索などの性能が向上したという。
「思考の深さ」もlow・medium・highの3段階に設定でき、回答にかかる時間と精度のバランスを調整できる。ユースケースとして、Web検索に基づく質問への回答や、ECサイトのカスタマーサポートを題材にしたシステムの操作などを提示した。
Sarashina3.2 mini thinkingの事前学習では、長文処理とエージェント性能の向上を図ったほか、事後学習ではWeb検索能力と安全性の改善にも注力した。複数のベンチマークで、国立情報学研究所の「llm-jp-4.1-33b-thinking」、中国Alibaba Cloudの「Qwen3-235B-A22B-Thinking-2507」、米OpenAIの「gpt-oss-120b」などに匹敵するスコアを獲得したとしている。
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