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20年前は“門前払い”? デル社長が語る、日本企業の今昔 「IT後進国」から抜け出せたのか(1/2 ページ)

» 2026年10月29日 07時00分 公開
[荒岡瑛一郎,ITmedia]

 「2004年の日本企業は、国内事例がないと話を聞いてくれなかった」――こう振り返るのは、デル・テクノロジーズのジョン・ロボトム氏(社長)だ。IT企業のコンサルタントとして来日した当時見た日本企業の姿を、10月27日の記者会見でこう表現した。

 2026年8月、同氏はデル・テクノロジーズの社長に就任した。それまで同氏は、米Dell(現Dell Technologies)の日本営業チーム責任者、日本マイクロソフトの執行役員常務、レノボ・エンタープライズ・ソリューションズの社長、日本エイ・エム・ディの社長などを歴任。IT業界の前線から日本企業を見続けてきた。

 20年以上が過ぎる間に、日本企業も成長した。IT導入やクラウド活用では慎重だった日本だが、AIについてロボトム氏は「『日本はAI導入が遅れている』『加速しなければならない』という話が多数あるが、データを見ると導入スピードがかなり上がっている」と指摘。いまでは「日本企業の経営者も『海外ではどうなっているのか』と興味を示す」と明かした。

photo 10月27日の記者会見に立ったデル・テクノロジーズのロボトム氏(編集部撮影)

AI導入が進展「日本にとってグッドニュース」

 ロボトム氏は、世界35カ国の意思決定者を対象にした調査「Modern Enterprise Readiness Study 2026」の結果を提示し、生成AIの活用において「初期〜中期段階」を脱した日本企業が全体の58%に上ると説明。2025年の35%から大きく躍進した。

 同氏は「これは日本にとってグッドニュースだ。アジア太平洋地域(APJC)全体の61%に迫っている」と評価。成果を出せなければ投資できないとして「『AIは遊びではない』『PoC(概念実証)で終わりではない』という前提で、成果にフォーカスしている」と分析した。

 また、日本企業の47%がAI推進の課題として「セキュリティ、コンプライアンス、プライバシーへの懸念」を挙げている点について「『日本企業の90%が心配している』となれば、まだAI導入の初期フェーズにあると思う。しかし(これだけ理解が広がっていることから、AI導入の)スピードがかなり上がっている」という見方を示した。

photo Modern Enterprise Readiness Study 2026の調査結果(出所:デル・テクノロジーズの提供資料)
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