朝日新聞社は4月9日、日本経済新聞が7日に公開した記事「朝日新聞社長『AI全振り』宣言 スーパー記者構想の狙いは」を巡り声明を出した。「AIはあくまで人間を補助する役割とし、最終的な判断と責任は人間が担う」としている。X上の一部では、同記事に対する批判的な声も上がっていた。
同記事は、日本経済新聞のインタビューに朝日新聞社の角田克社長が答えたもの。朝日新聞社内で積極的にAIを活用する方針を語っている。この方針のきっかけは、DeNAの南場智子会長との会食としており、角田社長は「『AIに全振りする』という南場さんの言葉が私の心に打ち込まれた」と述べていた。
この記事に対し、X上では「生産性が高まるのでは」といった肯定的な声が上がる一方、AIが誤情報を出力する「ハルシネーション」に触れ、記事の正確性が損なわれるのではとする意見や、AIの利用により取材力が低下するとの懸念を示す意見などが出ていた。
こうした反響を受け、朝日新聞社は公式X(@asahi_koho)で声明を出した。同社が2025年9月に発表した「AIに関する考え方」の内容を改めて提示する形で、現場での取材を基本としてAIを利活用することや、AIの出力結果の事実関係を確認することなどを表明した。
「(日経新聞の)記事中で角田が『最後に重要になるのはAIではなく、記者が日々の取材で培ってきた人脈だ』と述べている通り、朝日新聞社は、『AIはあくまで人間を補助する役割とし、最終的な判断と責任は人間が担う』という原則のもと、取材・報道に取り組んでまいります」(朝日新聞社)
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