検索大手による写真ホスティングサービスの強化策が進行している。GoogleによるPicasa買収に続き、このところ人気を高めつつある写真共有サイト「Flickr」を米Yahoo!が獲得した。
Ludicorp Research and Developmentが運営する写真共有Webサイト、Flickrを米Yahoo!が買収する。Ludicorpの副社長が、同社のBlog「FlickrBlog」に投稿した記事で明らかになった。
Flickrサービスの運営企業であるLudicorp Research and DevelopmentでFlickrのマーケティングおよびコミュニケーション担当副社長を務めるカテリーナ・フェイク氏によれば、FlickrをYahoo!に売却することでYahoo!とLudicorpは合意に達したという。
Yahoo!が既に運営している写真共有サービスであるYahoo PhotosにはFlickrの機能が追加されるが、フェイク氏によれば、この2つのサービスは統合される予定はない。機能的な変化としては、Yahoo IDのIDとパスワードでFlickrにログインできるようになることが挙げられている。既存のFlickr IDアカウントでのログインは今後も利用できる。
また、Flickrの無料および有料サービス、プロフェッショナル向けサービスは、いずれも容量と投稿数の上限が引き上げられ、料金は引き下げられる予定だという。
Yahoo!のライバルであるGoogleは2004年7月に、写真ホスティングサービスのPicasaを買収している。ただし、PicasaはWindowsのみをサポートしているため、Google参加のBlogサービスであるBloggerでは、MacintoshなどWindows以外の環境向けにはFlickrの利用を推奨している。
この契約に関する情報は、原稿執筆時点ではYahoo!、Ludicorpとも公式には発表してない。
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