個人向けワークスペースのほか、10人程度のミーティング用スペースも充実している。とりわけ、品川港南口店で初めて設置する月額制のミーティングスペースは注目だ。
この月額制貸しオフィスは、14人収容のミーティングスペースを利用したもの。複数社によるプロジェクトや、東京に拠点を構えたい地方の企業向けに提供する。通常の営業時間は8時30分から21時までだが、月額制のミーティングスペースは通常の出入り口のほかに専用の出入り口があり、ビルのメンテナンス日以外は24時間利用できる。プロジェクターや80インチのスクリーン、コピーボード(電子黒板)などが備え付けている。
「プロジェクターやスクリーンなど最低限必要な備品は用意しているが、日ごろ自社オフィスで利用しているアイテムを持ち込むことで、貸しオフィスにも愛着が沸く」と伊藤氏。複数の企業でコラボレーションする場合は、結束を象徴する“何か”が必要で、スタッフのプライベートな情報が書き込まれたホワイトボードなどもその“何か”になり得るというわけだ。
事前公開日には、コクヨ内部で利用していたカレンダータイプのホワイトボードを貼り付け、実際のイベントやスタッフのプライベートな情報を書き込んで、臨場感をアップしていた。
座面に畳を取り入れた和風のミーティングスペース「WA」では、6人で会議ができる。プレゼン用モニターとしてはあえて大きなスクリーンではなく、19インチの液晶モニターを用意。コラボレーションするスペースとして、親しみのある距離感を意識したという。
さらに、フリードリンクに加え“フリーおしぼり”など喫茶店顔負けのサービスを用意している。今回お邪魔した品川港南口店では、マッサージチェアや酸素吸入器なども追加料金なしで利用できる。
これからの季節、外回りに励むビジネスマンは汗まみれになることは間違いない。客先に行く前に15分だけDESK@に入店し、マッサージチェアに横になりながらプレゼン資料の最終確認をするとともに、使い放題のおしぼりで額の汗を拭く――。200円程度で簡単にリフレッシュできるわけだ。
なお、会員になるには個人の場合、入会金が1万500円で更新料が年額5250円。初期費用としては若干高価な印象を受ける。品川港南口店では5月25日のオープンから6月末まで個人利用客向けに無料入会キャンペーンを実施する。期間中に入会すれば3カ月間を会員料金での利用が可能だ。その後も利用する場合は年額3780円を支払えば、会員料金が継続する。
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