コクヨS&Tは、外部デザイナーと共同開発したノートやPC周辺機器、ペンなどを4月10日から順次発売する。コクヨの創立100周年を記念して開発し、価格は比較的高価に設定。大量生産品の一般文具とは一線を画し、限定数をこだわりのある消費者に販売する。
新製品は、装丁家の松田行正さんがデザインした「装丁ノート」と、「chappie」などで知られるデザイナーズグループ・グルーヴィジョンズがデザインした「PCバラエティセット」、ネイルアーティストの黒崎えり子さんがデザインしたボールペンとカードケース。
製品のアイデアは、コクヨS&Tの森川卓也社長が社内イントラネットで募集・議論したという。「新しい手法で社員の意見を集め、コクヨらしくない製品にした」(森川社長)
装丁ノートはA5サイズで、モノトーンの「宇宙」とカラフルな「虹」の2タイプをラインアップ。原紙はオフセット印刷で美しく仕上げた。裁断面を斜めにカットする同社の技術「パラクルノ」を採用し、ハードカバーの表紙には折れ目を入れててめくりやすくした。プラスチックカバーも付属する。
4月10日発売で価格は2625円(税込み、以下同)。各色1000冊ずつ出荷する。
PCバラエティセットは、光学マウスとマウスパッド、CDファイル、シール、収納ボックス、小さな人形をセットにし、段ボール製の旅行かばん風ボックスに収納した。マウスカラーは3色あり、各色1000セットずつ、計3000セット出荷する。5月2日発売で、9345円。
ボールペンとカードケースは、表面にスワロフスキークリスタルを敷き詰めた。ペンは、標準デザインとハートマーク入り、ヒョウ柄風の3タイプ。長さ10.5センチ、太さは13ミリと、女性がアクセサリー感覚で持てるようにした。本革のケースが付属する。4月24日発売で、価格はそれぞれ1万6800円。ペンは1000本、カードケースは1000個の限定。
コクヨの黒田章裕社長は「コクヨはBtoB商品で100年間成長してきた。消費者のニーズが多様化した今、ニーズに合った商品をBtoCでも展開していきたい」と語った。新製品の年間販売目標はシリーズ合計で9600万円。今後も同様なコンセプトの新商品を開発していくという。
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