複数のツールを持ち替えるための時間はムダそのものであり、思考を妨げる場合が多い。「ながら作業」を効率化するグッズを導入して、作業時間の短縮とストレスの低減を目指そう。
日常業務の中で、複数のツールを「持ち替える」ための中断時間は意外と多く、バカにならない。しかもこれが思考を妨げる場合もあるので少々厄介である。
例えば「PCを操作しながらノートにメモをする」という作業に注目してみよう。この場合、メモを取るためには、マウスからいったん手を離してペンに持ち替え、メモが終わったらペンを置いてふたたびマウスを握り直す、といったアクションが必要になる。この「持ち替え」に要する時間が、まさにムダなわけである。中断されている時間が長ければ長いほど、思考が妨げられ、作業効率が落ちてしまう。プログラマーであれば、順調に入力できていたソースコードが、この割り込みを機にパタッと入力できなくなってしまう、ということもあるだろう。
これが例えば「電話応対」「メール返信業務」「商品発送業務」といった大きな作業単位であれば、人的な分業体制を敷いたり、いまから1時間はこの業務にだけ集中する、といったシフトを組むことで効率化を図れるが、前述のような個人的な作業の一部分であれば、個々人で創意工夫するしかない。
今回は、誰でも手軽に「ながら作業」の効率をアップさせる方法として、「ながら作業」に強いグッズの導入を提案したい。といっても、高価で専門的なツールではなく、文具店や100円ショップで購入できるようなグッズだ。最小限の出費で意外なほど個人業務の効率をアップでき、またストレスの低減にもつながる。
写真1は、人差し指にはめた状態でメモを取ることができる「エルゴペン」という製品だ。マウスで作業をしながらちょっとメモを取る、という反復工程において、わざわざペンを持ったり置いたりという工程をなくし、作業効率をアップすることができる。細かい文字を連続して書くのにはあまり向かないが、メモやチェックリストの記入であれば十分役に立つ。
100円ショップのダイソーで見つけた人差し指にセットしておけるはさみも便利だ。たくさんの荷解きの作業を連続して行う場合など、いちいちハサミを持ったり置いたりする必要がなくなるので、荷解きのスピードが圧倒的に早くなる。ペンで印をつけながら紙やテグスをカットしたり、段ボールを組み立てながらテープをカットする、といった用途に向く。
これらのグッズによって日常のちょっとしたストレスがなくなることで、これまで滞っていた業務が、思いのほか簡単に片付いてしまったりするものである。業務のムダを見つけるきっかけにもなるので、こうしたグッズを見かけたら、自分の仕事に役立たないか、しばし考えてみるクセをつけておくとよいだろう。
項目 | 内容 |
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製品名 | エルゴペン(ブラック) |
購入元 | 銀座名刺 |
価格 | 1200円 |
製品名 | ちっちゃなハサミ |
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発売元 | 大創産業 |
価格 | 105円 |
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