夢の実現は“あと一歩”が肝心 ワタミ社長「イメージを鮮明に」

「夢は、あと一歩でかなうという時に、大きな障壁がある」とワタミの渡邉美樹社長。“あと一歩”であきらめないために「手帳を使って、イメージを鮮明にしてきた」という。

» 2006年11月24日 12時58分 公開
[鷹木創,ITmedia]

 「夢は、あと一歩でかなうぞという時に、大きな障壁がある。その瞬間にあきらめてしまう人も多い。夢のイメージをしっかり持って実現してほしい」。ワタミの渡邉美樹社長は11月22日、日経BP主催のイベント「Career Management Forum 2006」で、「人生に仕事に、夢に日付を」と題して基調講演を行った。

 「人間の力でもっとも大きいものは想像力だ」という。自分の夢をハッキリとしたイメージで想像できれば、その実現も近い――というわけだ。渡邉社長は、このイメージの助けになるよう手帳を使ってきた。たとえば、同氏がプロデュースした手帳「夢に日付を! Date your dream」では、取り外し式の「夢カード」が付属している。この夢カードに自分の夢を書いていくわけだが、手帳から取り外せるため、いつでも手軽に自分の夢を確認できる。その都度、実現のイメージを思い浮かべられるのだ。

「夢というものは、何度も何度もかなうもの。まず頭の中のイメージでかない、続いて現実でかなう」。“30過ぎまで喫っていた”タバコをやめた時も、このイメージが重要だった。何度も禁煙したかわからない――ほどタバコをやめたいと思っていた。「人間は意志が弱い。健康のため、仕事のためではやめられなかった」という。

 転機は長男の誕生だった。「長男が生まれた後にタバコのない生活をイメージしたら、すっと受け入れられた。フルカラーでキレイにイメージできて、喫煙生活も終わった」とあっけなかった。

 「フルカラーでキレイにイメージ」がポイントである。イメージがぼけるところが“現実と夢との差”であり、「一生懸命考えてクリアにする」。1日たつとぼやけるから、また考える。夢をクリアにしていく作業が日課になってくる。その結果、無理しなくとも夢が達成できるようになるわけだ。

 夢をイメージするための大事なことが「日付を決める」こと。夢実現までの日数を知ることで、今日やらなければならないことを明確化する。「いつか、だと心の逃げ場ができる。今日やることを今日やれば、今日という日が変わる。1日を終えて反省し、夢との距離を確認する。違う道が見えてきたら、計画修正をすればいい」。そのために「夢に日付を!」手帳でも、右下に振り返るためのチェック項目を用意した。

手帳を片手に講演する渡邉社長

 一方、渡邉社長は「(夢が)達成した時の達成感も大したことはない」と淡々と語る。「95%は運がよかったからだ」ともいう。では成功に向けて何が大事なのだろうか。「夢を達成することが大切なのではない。そのプロセスや葛藤が大事なのだ」と力説する。

 95%は運――だとしても、その運をつかむための努力は必要だ。「夢は、あと一歩でかなうぞという時に、大きな障壁がある。その瞬間にあきらめてしまう人も多い」という。夢をクリアにイメージできるための努力を毎日欠かさず続けることで、最後の一歩を踏み出せる。夢を実現する“産みの苦しみ”を越えられる。そのための努力こそが重要なのだ。

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