社内のブログ・SNSは情報共有に役立つ?

情報発信や仲間内のコミュニケーションに有効なブログ・SNS。企業が導入する事例も珍しくなくなった。社内のブログ・SNSは情報共有に役立っているのだろうか。

» 2007年01月12日 17時19分 公開
[鷹木創,ITmedia]

 情報発信や仲間内のコミュニケーションに有効なブログ・SNS。mixiなどを活用して、コミュニケーションの幅を広げる人も少なくない。こうしたブログやSNSを企業が社内情報共有向けに導入する事例も増えてきた。社内のブログ・SNSは情報共有に役立っているのだろうか。

 インターネット調査を行っているメタフェイズは1月10日、企業内で利用するブログやSNSの利用状況を調査したアンケートの結果を発表した。対象は全国20歳以上の男女700人で、いずれも有職者(パート・アルバイトを除く)。2006年12月15日〜18日の4日間にわたって調査した。

 情報共有の手段は、電話が95.6%、FAXが91.9%と旧来型のツールが上位を占めた。メールは3位となる78.7%で、社内ブログと社内SNSの利用者は12.6%に留まった。役職別に見てみると、社内ブログ・SNSを最も利用していた割合が高いのは経営者・役員で20.8%、次いで会社員(事務系)が16.5%、会社員(その他)が13.4%、会社員(技術系)が12.9%と続いた。一方、公務員は8.8%、自営業は5.3%と低調だった。

電話が95.6%、FAXが91.9%と旧来型のツールが上位。メールは3位で78.7%、社内ブログと社内SNSの利用者は12.6%に留まった

 社内で情報共有ができていると回答したのは、社内ブログ・SNS利用者のうちの70.4%。非利用者では57.2%と10ポイント程度の開きがあった。なお、社内ブログ・SNSは情報共有の手段として有効だと思う非利用者は23.4%だった一方、有効だと思わないとの回答は30.6%を占めている。

 企業別にみると、社内ブログ・SNSの利用率は500人以上の会社で27.5%と3割近かったのに対して、500人未満の会社では6.5%にとどまった。特に50人以下の会社では2.9%とさらに低くなる。50人程度までの規模であれば、そもそも生身のコミュニケーションで十分であり、ブログやSNSを利用するまでもない――ということなのかもしれない。

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