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» 2007年02月07日 23時35分 公開

1つのウィンドウでメールを起点に“一体処理”――feedpath Zebra

フィードパスの企業向けアプリケーション「feedpath Zebra」は、Webメールを中心とし、メールから始まるタスクやスケジュールを一体として処理できる仕組みを持つ。

[吉田有子,ITmedia]

 フィードパスによると、ビジネスパーソンが1日のうちメール処理に費やす時間は平均3時間だという。後藤康成CTOは「現在、ビジネスパーソンにとってメールは欠かせないコミュニケーションツールになっている。メールによってさまざまなタスクが発生する」と指摘する。

メールから始まるスケジュールを“一体処理”

 フィードパスは2月7日に「feedpath Zebra」正式版のサービスを開始した。feedpath Zebraは全世界で600万アカウント以上利用されているという米Zimbra社の「Zimbra Colloaboration Suite」をフィードパスが日本向けにカスタマイズしたもの。2006年12月からβ版を提供していた(2006年12月25日の記事参照)。

 フィードパス側がサーバを管理して、オンラインサービスとしてソフトを提供するSaaS版(@ITの用語辞典)と、ISPやSI企業が顧客に合わせてカスタマイズ販売するライセンス版を用意した。SaaS版としては、すべての機能を利用できる「Zebra Black」と機能をWebメール関連に絞った廉価版「Zebra White」の2種類を提供する。

 feedpath Zebraの利点はブラウザから操作できるので、OSに依存しないことだ。なおかつ「Webメールだが、デスクトップのアプリケーションに劣らない操作感を確保した」と後藤氏はアピールする。Outlookのような、現在デスクトップアプリケーションとして一般的である3ペイン式のメーラーのように操作できるのが特徴。また、1通のメールにいくつでもタグ付けが可能だ。

 feedpath Zebraでは、メールから始まるタスクやスケジュールを一体として処理できるように工夫されている。例えば、メール中に「明日」「来週の水曜日」などの日付を表現する単語を含む場合、その単語にマウスを重ねると、「明日」ならばメール送信日の翌日のように、該当する日の予定をポップアップして表示する。さらにクリックすると、スケジューラに直接予定を登録できる。

2月2日付けのメールなので、「明日」にマウスを合わせると2月3日の予定がポップアップする(左)。さらにクリックするとスケジューラにジャンプする

 メールソフトとスケジューラは別々のアプリケーションである場合、メールで受け取った予定を改めてスケジューラの該当する日付に記入する必要がある。その際に日付や時間を間違えてスケジューラに記入してしまうというミスも起こりうるが、feedpath Zebraではこれを避けられる――というわけだ。

 Webメールとスケジューラのほかに、Google Docs&Spreadsheetsのように、ワープロ、表計算データをWeb上で共有可能な「ドキュメント」機能も備える。文字色や大きさの指定が可能で、画像の貼り付けも可能だ。

ドキュメント機能

 さらに津幡靖久社長は「Webメールであるため、クライアントPC側に情報が残らず、内部統制への対応に優れている」とアピールする。万が一、PCを盗まれたり、置き忘れたりしても少なくともメール情報は保護できる――というわけだ。

外部APIを利用してメールをマッシュアップ

 外部WebアプリケーションのAPIを利用して、メールの文中に含まれる情報をさまざまに表示する追加機能が「Zimlet(ジムレット)」だ。例えば、メール内にURLが含まれる場合、伊藤まさお氏(2006年11月27日の記事参照)によるSimpleAPIを利用してWebサイトをサムネイル表示する。このほか、住所からGoogleマップの情報を表示したり、電話番号があればSkypeと連動して電話したり、などが可能になる。SaaSモデルでどのZimletを搭載するかは現時点では未定だが、順次追加していく予定。

メール本文中にURLを含む場合はサムネイル表示する(左)。Googleマップで住所を表示

 feedpath ZebraのSaaSモデルの価格は、「Zebra White」が1ライセンスあたり月額1280円、「Zebra Black」が同2480円。ともに初期費用として別途10万5千円が必要だ。ライセンス版と合わせた売り上げは、2007年内に3万アカウント、売上高は2億〜3億円を目指すという。

 feedpath Zebraは、Windows XP/2000のInternet Explorer 6.0以降、Firefox 1.5以降、Mac OS X 10.4以降のFirefox 1.5以降、Safari 2.0.4以降に対応する。ただし、Mac OS X 10.4でSafariを使う場合、Zimletとの連携が一部正常に動作しない場合がある。

 なお、小規模な企業で利用できるWebメールやスケジューラのASPサービスとしてはGoogleによる「Googleアプリ独自ドメイン向け」やマイクロソフトの「Office Live」が存在する。

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