コマンドを直接入力することで、各アプリケーションを素早く起動できる「ファイル名を指定して実行」。アプリを起動するだけじゃない利用方法を考えた。
コマンドを直接入力することで、各アプリケーションを素早く起動できる「ファイル名を指定して実行」。まずは、「ファイル名を指定して実行」自体を早く起動するためのショートカットキーボードである。
たいていスタートメニューから起動する「ファイル名を指定して実行」だが、[Windows]キーが付いているPCであれば、[Windows]+[R]で起動できる。[Windows]キーがないPCの場合は、[Ctrl]+[Esc]でスタートメニューを呼び出し、[R]を押そう。
「ファイル名を指定して実行」で使えるコマンドを一覧表にした。いずれも便利なコマンドなので利用してほしい。
| コマンド | 起動するアプリ | |
|---|---|---|
| 1 | appwiz.cpl | プログラムの追加と削除 |
| 3 | calc | 電卓 |
| 4 | cmd | コマンドプロンプト |
| 5 | control | コントロールパネル |
| 6 | excel | Excel |
| 7 | hdwwiz.cpl | ハードウェアの追加ウィザード |
| 8 | inetcpl.cpl | インターネットオプション |
| 9 | logoff | ログオフ |
| 10 | magnify | 拡大鏡 |
| 11 | mspaint/pbrush | ペイント |
| 12 | ncpa.cpl | ネットワーク接続 |
| 13 | notepad | メモ帳 |
| 14 | outlook | Outlook |
| 15 | powerpnt | PowerPoint |
| 16 | powercfg.cpl | 電源オプション |
| 17 | regedit/regedt32 | レジストリエディタ |
| 18 | sndvol32 | ボリュームコントロール |
| 19 | taskmgr | タスクマネージャー |
| 20 | winmsd | システム情報 |
| 21 | winver | Windowsバージョン情報 |
| 22 | winword | Word |
| 23 | wordpad/write | ワードパット |
| 24 | wupdmgr | Microsoft Update |
実は「ファイル名を指定して実行」は、アプリケーションを起動するだけのものではない。パスを入力すればフォルダを開けるほか、デスクトップであればパスを入力せずに「デスクトップ」とだけ入力すると「Documents and Settings\ユーザー名\」以下のデスクトップフォルダを開くことが可能だ。本当は、フォルダ名だけでも開く方法があるのだが、別の機会に譲る。
フォルダだけでなく、Webページをデフォルトのブラウザで開くことが可能だ。ブラウザのアドレスバーに入力する要領で「http://www.itmedia.co.jp/bizid/」もしくは「www.itmedia.co.jp/bizid/」と入力すれば本誌が開く――というわけだ。
しかも、「mshta [任意のURL]」と入力すれば、WebページをHTA(HTMLアプリケーション)として開くことも可能だ。HTAとして開いた場合は、Webページを描画しただけのウィンドウが立ち上がり、ブラウザのツールバーなどは表示されない。
このままでは、リンク先のURLなどを確認できるステータスバーも表示されないため、リンクの文字列と埋め込んだURLが異なるフィッシングサイトのような詐欺サイトに引っかかる可能性もある。しかし、例えばGoogleカレンダーなど、Ajaxを多用したオンラインサービスであれば、あたかもアプリケーションのように利用することも可能だ。シンプルなウィンドウでオンラインサービスを利用したい人は試してみるといいだろう。
【3月6日 18:40追記】
マイクロソフトによると、mshtaはInternet Explorerで有効だったセキュリティ機能が適用されておらず、mshtaで呼び出されるURIはEXE形式のファイルと同等の扱い。mshtaで外部のサイトにアクセスした場合は、悪質なスクリプトなどによってPCをリモートコントロールされてしまうといった被害を受ける可能性がある。そのため、外部サイトにはアクセスを控えたほうがいい。自作したローカルのHTMLファイルを開く際などに利用するべきだろう。
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