チャットなどで利用するWebカメラは、ちょっとした身だしなみチェックに便利だったりする。
先日、駅のホームで、男子高校生がケータイを片手に髪の寝グセを直しているところを目撃した。最初はケータイの画面に反射させて鏡代わりにしているのかと思ったが、よく見ると違う。彼はケータイカメラの「自分撮り」機能を使って、自分自身を撮影して鏡代わりにしていたのだ。ケータイの自分撮り機能をうまく活用したこの方法、ひょっとすると彼ら高校生ワールドでは当たり前の使い方なのかもしれないが、筆者個人としては目からウロコだった。
さて、よく考えてみると、この手法はケータイに限らず、PCでも同じことができる。つまり、Webチャットなどで広く普及しているUSB接続のWebカメラを使って自分撮りをし、PCの画面に表示させれば、鏡の代用になるというわけだ。オフィスなどで、来客の前にネクタイの曲がりをチェックしたい場合や、寝グセを直したい場合などに、洗面所までわざわざ足を運ぶ必要がないというわけだ。
例えば、SkypeにはWebカメラの映像をプレビューする機能がある。この機能を使えば、自分の姿をかんたんに画面に表示できる。さすがにSXGAとかUXGAといった大画面で表示するのはいかがなものかと思うが、Skypeのプレビュー画面であれば、常識的な(?)サイズにとどめてくれるので安心だ。ちょっとした場合の身だしなみチェックに有効である。
余談だが、鏡と比べた場合のメリットは、左右が反転した状態ではなく、通常と同じ状態で表示されることだ。よく、鏡の上ではきちんとバランスが取れているのに、写真などに写った自分を見ると、どこか左右がアンバランスに見えることがある。Webカメラを使ってプレビューすれば、こうしたこともない。これも隠れたメリットかもしれない。
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