グーグルは5月9日、アップルストア銀座でユーザー向けの説明会を行った。同社が開発者ではなく一般ユーザー向けのイベントを日本で行うのは初めて。席には座りきれないほどの参加者が押しかけ、通路に座ったり立ち見をした参加者も含め、メモを取るなどして説明に熱心に聞き入っていた。
グーグルからは及川卓也シニアプロダクトマネジャーらが登場。MacOSで利用できるグーグルのサービスから、GoogleのWeb検索と検索オプション、Google EarthやGoogleマップ、Google AdSenseなどを紹介した。
及川氏はまず「検索オプション」に含まれるような「いずれかのキーワードを含む」検索や「キーワードを含めない」検索について説明。Googleで検索する人を観察した結果から「検索結果から特定の単語を除きたい場合など、Googleの持っている豊富な検索オプションを使わずに目で見てこなしている人が意外と多い。ぜひ検索オプションを使いこなしてほしい」と話す。
住所を検索した場合に表示されるGoogleマップへのリンクなど、検索結果の上部に調べたい結果やそこへの直接リンクが表示されるものを、グーグルは「ワンボックス」と呼んでいる。ワンボックスの例として「英和 apple」と検索すると「スペースアルク」の英和辞書サイト「英辞郎」で「apple」を検索したページへのリンクが表示されることを紹介した。
このほか、Googleアカウント、Googleデスクトップ、Google Earth、Googleマップ、iGoogle、Google AdSenseといったGoogleの各種サービスを簡単に紹介。5月1日Googleパーソナライズドホームから名前を変更したiGoogle(5月1日の関連記事参照)からは、新しいタブを追加する際にタブ名を決めるウィンドウで「I'm Feeling Lucky」にチェックを入れると、ほかの人が同じ名前のタブに入れていることが多いガジェットを自動的に追加する機能を紹介した。
さらに、Googleのポリシーと言える「Googleが発見した10の事実」を挙げて、Googleのユーザー中心主義を紹介。4番の「Webでも民主主義は機能する」では、Googleはサービスを出したあとユーザーにいかに利用されているか、フィードバックを重視していることを説明した。もっとも、今回のセミナーでも質疑応答などは特に行われず、“フィードバック重視”はオンラインのみの話なのかもしれない。
Googleは今後もプロダクトセミナーを予定している。2回目は5月30日に開催し、Google AdSenseについて詳しく説明する予定だ。
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