シゴトハックの達人、マサヨシ課長。新しい技をひらめくポイントはどこにあるのでしょうか。
ヒロシ主任、タカフミ君、カホコさんの3人が、ある“謎”について話し合っています。
ヒロシ主任 カホコさんもすっかり仕事に慣れた感じだよね。
カホコさん ええ、教育担当をしてくださったタカフミさんのおかげで、だいたいのことは1人でできるようになりました。
タカフミ君 いやぁ、僕はほとんど何もしてないし。Excelの使い方とか、一通り知ってたし、PowerPointの資料なんてすごく分かりやすく作れるし。やっぱりインターンの経験があると飲み込みが早いんだろうね。
カホコさん そんなことないですよー。IT商事の独特の文化というか受け継がれている伝統というか、とにかく新鮮なことばかりで、刺激的でした。
ヒロシ主任 伝統というのは大げさだけど、まぁ確かに仕事の進め方については、ある人物の影響を強く受けているという人はウチにはたくさんいるよね。
タカフミ君 あ、マサヨシ課長のことですね?
ヒロシ主任 正解!
タカフミ君 ホント、マサヨシ課長はどうしてあんなに次から次へとシゴトハックを思いつくのか謎ですよね。
ヒロシ主任 やっぱり若い頃からいろいろハックしまくってたんだろうなー。
タカフミ君 1つ言えるのは、常識にとらわれないところかな、と。あんまりこだわりがないんですよね。
ヒロシ主任 そうそう、私たちが簡単にあきらめてしまうところでも、マサヨシ課長なら「ウム、どうしてそんな方法でやっているのかね」とか言って、意外なアイデアを出してくるもんね!
カホコさん あはは、ヒロシ主任、そっくり!
マサヨシ課長 誰がそっくりだって?
ヒロシ主任 わ、課長! おつかれさまです。
タカフミ君 今、課長のシゴトハックの謎に迫っていたところなんです。
マサヨシ課長 シゴトハックの謎?
ヒロシ主任 課長はどこからシゴトハックのアイデアを引き出してくるのかなーと思いまして。
マサヨシ課長 ウム、そういうことか。
カホコさん 何かコツはあるんですか?
マサヨシ課長 コツというものは特にないが、考え方としてのヒントはあるぞ。例えば、ヒロシ主任。今までにやってきた中で「うまくいった」と感じられる仕事はあるかね?
ヒロシ主任 そうですねぇ……。私の場合失敗ばかりですが、少ないながらも自信と誇りを持てた仕事もあります。例えば、A社はうまくいきましたね。最初は電話営業だったんですが、割とすんなりアポが取れて、初回の訪問もスムーズにできて、以降は会うたびに先方の好感度が上がっていくのが実感できたんです。当然そのまま受注もできて──。
マサヨシ課長 何が良かったんだろう?
ヒロシ主任 単に運が良かったんですかねぇ。別の会社でも同じようにやっているつもりなんですがA社のようにはうまくいかないんですよ。
マサヨシ課長 では、うまくいかなかった仕事に注目してみよう。A社ではやらなかったことをやっていたりしないかい?
ヒロシ主任 あ、もしかすると余計なことをやってしまっているからうまくいかない、ということですか。なるほど、ちょっと作業記録を振り返ってみます!
仕事を楽しくする研究日誌「シゴタノ!」管理人。日々の仕事を楽しくするためのヒントやアイデアを毎日紹介するほか「言葉にこだわるエンジニア」をモットーに、Webサイト構築・運営、システム企画・開発、各種執筆・セミナーなど幅広く活動中。近著に『スピードハックス 仕事のスピードをいきなり3倍にする技術』『「手帳ブログ」のススメ』がある。
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