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» 2007年11月27日 17時48分 公開

研修で教えてくれない!:第25回「幹事の心得」

“新人の務め”――それは宴会の幹事。今時、宴会場での仕切りだけが幹事の役割ではない。情報漏えいを防ぐことも、念頭に入れたいところだ。

[山賀正人,ITmedia]

 大手総合商社のメデア商事。営業部3課の新人・小林ケンタは“新人の務め”として、課の忘年会の幹事に任命された。

 学生時代、散々飲み会の幹事を経験していたこともあり、特に苦もなく店の手配を済ませ、課のメンバーへの案内もつつがなく終わり、小林も「我ながらよくできた」と、自分を褒めたい心境であった。

 そこに課の先輩・高柳ワタルがやってきた。

高柳 今度の忘年会、なかなかいい店選んだじゃないか。

小林 幹事は結構得意なんですよ。もしかすると入社以来、一番良くできた仕事かもしれません!

高柳 誰しも得意分野はあるわけだ(笑)

 はっと気が付いたように高柳が尋ねた。

高柳 そういえば、この間、飲み会に行く前に言った「飲み会前の心得」って覚えているか?

小林 あっ、はい。社内情報をなくさないためすべきこととか、なくしたときに備えた習慣とかですよね。

高柳 そうそう。それをまとめて印刷したものを忘年会参加メンバーに配っておいたらどうだ?

小林 なるほど、それはいいですね! すぐに用意します!!

高柳 こういう仕事だけはフットワークが軽いんだよな(笑)。

 小林が名刺サイズの小さい紙に印刷したメモには次のような内容が書いてあった。

忘年会を思いっきり楽しむために確認しておこう
1 重要な書類など社内情報はカバンに入れずに会社に置いておきましょう。
2 どうしても持ち帰る必要がある場合はコインロッカーに預けましょう。
(お薦めは Suica 対応のコインロッカー)
3 万が一の紛失事故に備えて、タクシーのレシートは必ずもらっておきましょう。後で紛失したものを探すときに手がかりになるかもしれません(店のマッチや名刺をもらっておくのもオススメ)

高柳 なかなかいいんじゃないか。

小林 ありがとうございます。

高柳 それから、幹事にも気を付けないといけないことがあると思うんだけど……。

小林 幹事は必ず最後に店を出る。

高柳 理由は?

小林 忘れ物がないか、最後にテーブルの上、テーブルの下とかを確認するためです。

高柳 おお、さすが、幹事慣れしてるなあ。

小林 学生時代、散々やってきましたから(えっへん)

高柳 それくらい自信をもって本業にも取り組んでくれよ……。

小林 えっ? 何ですか?

高柳 と、とにかく幹事は正体失うほど酔っ払っちゃダメだぞ。

小林 そんなこと、分かってますって。一応、不慮の事態に備えて、仲間に“バックアップ幹事”も頼んでおきましたから♪

情報漏えいを防ぐための「幹事の心得」
1 忘れ物がないかどうか、最後に必ず会場を確かめる
2 正体を失うほど酔わない
3 不慮の事態に備えて、事前に仲間にバックアップを頼んでおく

著者紹介 山賀正人(やまが・まさひと)

セキュリティ関連の話題を中心に執筆中のフリーライター。翻訳(英語、韓国語)やプログラミング、システム構築等コンサルなど活動は多岐に渡る。JPCERT/CC専門委員。Webサイトはこちら


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