イラストって本当に描けるの? 「タブレットでお絵かき講座」実践リポートブロガー応援企画(1/3 ページ)

「ブログに自分で描いたイラストをアップしたい!」そう思っているブロガーも多いのではないだろうか。ワコムとイラストレーターのヒラヤマユウジさんの協力のもと、5名のブロガーが集結した。ゼロから描くのは難しいが、写真をもとにイラストを描いてみる。果たして無事描けたのだろうか――。

» 2007年12月14日 09時00分 公開
[田口元,ITmedia]

 「ブログに自分で描いたイラストをアップしたい!」そう思っているブロガーも多いのではないだろうか。そこでBiz.IDでは、「タブレットでお絵かき講座」を実施した。ペンタブレットメーカーのワコム、プロのイラストレーターであるヒラヤマユウジさんのご協力をいただき、筆者を含む5名のブロガーが参加。ペンタブレットを愛用しているヒラヤマさんの指導のもと、イラスト描きに挑戦した。

参加ブロガー(応募順)
四元的身辺雑記 四元結実さん
aiko's room nishinoさん
HogeHogeHack72 nettaboさん
memokami::創造は組み合わせから memokamiさん
IDEA*IDEA 田口元

ゼロから始めるよりも写真から

Babooを手にしながら説明するヒラヤマユウジさん
今回利用した「Baboo Fun」。Amazon.co.jpでは1万5280円

 「いきなりイラストを描きはじめるよりは写真をトレースしていきましょう」。初心者にとってゼロからいきなりイラストを描くのは難しい。そこでヒラヤマさんはデジカメで撮った写真を取り込み、それをトレースすることから始めましょう、と提案してくれた。

 今回使ったのはワコムのペンタブレット「Bamboo Fun」と、付属ソフトウェアの「Corel Painter Essential 3」。会場にいたブロガーはタブレットを使っていない人ばかりだったので、まずは簡単にタブレットの使い方を教えてもらった。

 ヒラヤマさんいわく、お絵描きにタブレットは「オススメだ」という。以前マウスを使ってイラストを描いていたヒラヤマさんだが、「やっぱりマウスは絵を描く道具じゃないんですよね。結局3回も腱鞘炎になってしまいました。そのあとタブレットに乗り換えてからは快適です」

会場風景。ワコムのスタッフも手取り足取り協力いただいた
ヒラヤマさんのリンゴ。さすがプロのイラストレーターである

 まず、題材にしたのはリンゴの写真。「10分もあればこういう感じのイラストを描くことができます」。ヒラヤマさんが見せた完成図は、油絵テイストのイラスト。いきなりの完成度に筆者を含む参加者からは思わずため息が漏れた。「本当にできるかな……」。参加者の不安をよそにヒラヤマさんは淡々と説明する。

 ヒラヤマさんは1つ1つステップを追いながら、絵の描き方を説明する。まずリンゴの写真の「クローン」を作成。元画像の上にクローンのレイヤーが生まれた。このレイヤーを塗りつぶしてイラスト作成の開始だ。

 塗りつぶしたといってもレイヤーの裏には元画像が隠れている。塗りつぶしたレイヤーの上で、選択したブラシを使って元画像をなぞる、いわゆる「トレース」を行った。最初に、レイヤーを半透明な状態にして元画像の輪郭だけをトレース。輪郭をなぞったら、今度はレイヤーの半透明を止めて、元画像を思い出しながらペンを動かすのだ。色を選択する部分で「クローンカラー」にチェックを入れると、元画像に応じた色を自動的に付けてくれる。便利だ。

 そうこうしているうちに、参加者のPCにはリンゴのイラストができてきた。ただなぞるだけ、なのだがストロークによってそれなりにテイストが異なる。クローンカラーだけでなく、自分で色付けも試みたりして、個性が出てくるのだ。「ちゃんとできるじゃないですか」。ヒラヤマさんも満足げだ。

元画像
nettaboさんのリンゴ

元画像
四元さんのリンゴ

元画像
nishinoさんのリンゴ

元画像
memokamiさんのリンゴ

元画像
筆者のリンゴ

みんなのリンゴを並べてみた。同じ題材をなぞっただけだが、それなりに個性が表れている
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