添付ファイルをうっかり忘れたままメールを送信してしまうのは、単に恥ずかしいだけではなく、そそっかしい人との評価を受けやすい。こうした事故を防ぐ方法を考えてみよう。
メールの本文中に「ファイルを添付いたします」などと書いたにもかかわらず、当のファイルを添付しないまま、メールを送信してしまったことはないだろうか。ボタンをポチッと押した瞬間、添付忘れに気づいても時すでに遅し、後の祭りだ。
このようなミスは、後からもう1通送り直せば済むとはいえ、非常にそそっかしいイメージを相手に与えてしまう。特にCCを入れることが多いビジネスシーンでは、送信相手の人数が多いぶん、ダメージも大きくなってしまう。
もっとも簡単な対処療法は、メール本文を書き始める前にファイルを添付してしまうことだ。例えば、添付したいファイルを右クリックしてメニューの「送る」からメール受信者を選んでメールを作成する方法である。これは単純な割にそこそこ効果があり、ぜひともお勧めしたい。さらに、できれば機械的なチェックと併用したいところだ。
今回は、各メーラーのプラグインやアドオンという形で提供されている、添付ファイル漏れ防止のソリューションを紹介しよう。
「Becky! Internet Mail」のバージョン2以降では、添付ファイルなしでの誤送信を防ぐためのプラグインが何種類か存在している。仕組みはどのプラグインもほぼ同じで、メールの本文に「添付」といった関連ワードがありながら、添付ファイルがないまま送信を実行しようとした場合、アラートを出してくれるというものだ。
その中でも、添付ファイル漏れをチェックする機能のほか、署名チェック機能も付いたプラグイン「たしかめーる」がオススメだ。関連ワードは自由に追加できるので、例えば「見積書」「ファイル」など、自分が添付ファイルを送る際によく使う単語を登録しておこう。
ソフト名 | 対応OS | 価格 | 提供元 |
---|---|---|---|
たしかめーる | Windows 2000/XP | 無料 | コルト・ヴォックス |
「Thunderbird」では「withAttach」というアドオンが提供されている。このアドオンは、前述のBecky!用プラグイン「たしかめーる」と同じく、メール本文中の文字列で添付漏れを警告してくれる機能を備えている。
このほか、新規メールを作成する際に「新しいメッセージを作成」の下に「新しいメッセージを作成(添付ファイルつき)」というメニューを表示するようになるので、メールの新規作成時にこちらを選択することで、2重のチェックが行えるようになっている。
ソフト名 | 対応Thunderbird | 価格 | 開発者 |
---|---|---|---|
withAttach | Thunderbird 1.5/2.0.0以降 | 無料 | Sogame氏 |
「Outlook」では、VBAを利用してマクロを記述することにより、前述のプラグインやアドオンと同様、本文中の文字列による判定ができる。
ブログ「アジャイルプログラマの日常」では、件名がないメール、および件名や本文に任意の文字列が含まれているにもかかわらず添付ファイルがないメールについて、警告を出してくれるマクロを提供している。プラグインやアドオンという形でないぶん難易度はやや高いが、試してみる価値はあるだろう。
エントリ名 | 利用料 |
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Outlook でメール送信時に件名や添付ファイルのチェックを行う方法 | 無料 |
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