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» 2008年01月08日 08時30分 公開

研修で教えてくれない!:第30回「正月ボケによるミスをできるだけ防ぐ方法」

「あ!!」。年明け早々PCを前に何度もあくびを繰り返していた小林が急に声を上げた。「どうした? 大きな声出して」「年始の挨拶のメールをお客様に送ったんですけど、アドレスとメール内の宛名表記が違っちゃって……」

[山賀正人,ITmedia]

 大手総合商社・メデア商事の営業部3課・小林ケンタは、年明け早々PCを前に何度もあくびを繰り返していた。

小林 あっ!!

 突然、小林が大きな声を上げたので、課の先輩・高柳ワタルが近づいてきた。

高柳 どうした? 大きな声出して。

小林 年始の挨拶のメールをお客様に送ったんですけど、アドレスとメール内の宛名表記が違っちゃって。

高柳 まったく、休みボケだな(苦笑)

小林 すみません……。

高柳 ま、済んでしまったことは仕方ない。謝罪のメールをすぐに送るんだ。

 小林は慌てながらも、また同じ間違いを犯せないと注意深くメールの文面をチェックし、高柳にも目を通してもらった上で、謝罪のメールを送信した。

高柳 今回は単なる挨拶メールだから良かったけど、これが機密情報だったらと考えると怖いな。

小林 本当ですね。

高柳 こんなこともあるから、休み明けすぐには機密情報は可能な限り扱わない方がいいかもな(苦笑)

小林 はい……。

高柳 でも、今回に関しては単なる挨拶メールだったわけだし、相手との関係にもよるけど、営業マンとしてはくよくよせずに、この失敗から「笑いを取る」くらいの心構えでもよいかもな。

小林 その域に達するにはまだまだ修行が足りないようです。

高柳 冗談はともかくとして、とにかく早く正月ボケを解消しないと。

小林 自分では、仕事モードになってるつもりなんですけど。

高柳 そう思いがちなんだけど、必ずしも自分で思っているようにはなっていないものなんだよ。だからオレは自分で休みボケが解消されているかどうかチェックする方法を決めてるんだ。

 長期休暇明けには、普段なら犯さないようなケアレスミスを起こしがちである。例えば、メールの宛先間違いや添付忘れなどはありがちだ。そこでまずは本格的な業務を開始する前に自分なりの「休みボケチェック」をするとよい。

 このチェックをクリアして「休みボケは解消している」ようであれば、通常通りに業務を行い、そうでなければ、いつも以上に1つ1つの作業を慎重に行なうように気持ちを切り替える。いけないのは、自分では休みボケなどしていないと思い込んで、通常通りに業務を遂行してしまい、その結果、失敗を犯してしまうということだ。

高柳 オレの場合は、こんなチェックリストを作ってる。

 高柳は自分のPCの前に貼ってあるメモを小林に見せた。そこには次のような内容が書いてあった。

  1. ミスタイプの量が普段程度か?
  2. 長い文章がすらすら読めるか?
  3. 英文を読んだ時に、意味が頭に入ってくるか?
  4. 初日の終業時点で、ルーティン業務に漏れや失敗がなかったか?

小林 今日の僕はどの項目もダメそうです……。

高柳 そりゃ、完璧に休みボケだな(苦笑)

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セキュリティ | 休暇 | 脆弱性


著者紹介 山賀正人(やまが・まさひと)

セキュリティ関連の話題を中心に執筆中のフリーライター。翻訳(英語、韓国語)やプログラミング、システム構築などコンサルなど活動は多岐に渡る。JPCERT/CC専門委員。Webサイトはこちら


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