ソーシャルアドレスブックソフトのRipplexがバージョンアップし、SkypeおよびTwitterと連携。それぞれの友達の情報を自動的に取り込むほか、メッセージの同時表示、同時書き込みが可能になった。
インターネットを介して相互につながるアドレス帳アプリケーション「Ripplex」が4月25日、バージョン1.1となった。自分のSkypeやTwitterに登録してある友人を自動的に取り込み、アドレス帳に登録してくれる。この連係機能の追加が大きな変更点だ。
さらにSkypeのムードメッセージやTwitterのメッセージもRipplex上に表示、またRipplex上からSkypeのムードメッセージとTwitterへの同時書き込みも可能だ。
Skypeからの友人リストの取り込みはSkypeAPIを使った。Skypeの岩田真一氏によると「Skypeサーティファイド対象の国内ソフトウェアは初めて」だという。Twitterではそもそも誰をフォローしているかは公開されており、その情報を使う。
Ripplexは、WindowsおよびMacOS上で動作するアドレス帳アプリケーションだ。ただし、インターネット上のサーバを介してほかのRipplexユーザーと接続するところが従来のアドレス帳と異なる。双方がRipplexを使っている場合、次のようなことが可能になる。
Ripplexが真のメリットを発揮するには、周りの友人たちが皆Ripplexを使っている必要がある。自分1人しか使っていないのであれば、複数のコミュニケーション手段のインタフェースとなり、複数のPC間で同期が取れるという、単に便利なアドレス帳ソフトでしかない。
知り合った友人が、たまたまRipplexを使っていた――。現在のところ全世界で1万弱のユーザーしか持たないRipplexに、こんな偶然を期待するのは難しい。そんな中今回のバージョンアップは、特定のグループ内でのRipplexユーザー密度を大きく高めることを狙ったものだ。
「SkypeやTwitterを使っているユーザーがRipplexを使うと、(わざわざアドレス帳登録を行わなくても)自動的に友人のデータが取り込まれる。SkypeやTwitterでつながっている局所的なつながりの中で、Ripplexが広がっていく」とリプレックスの直野典彦社長は期待する。
一方でSkypeやTwitter側もRipplexによる利用促進に期待を寄せる。誰かにメールを送ろうとしてRipplexを見たときに、SkypeでオンラインだったらメールじゃなくSkypeで――と、さまざまな方法のコミュニケーションが取れるからだ。
またSkypeやTwitterで知り合いを検索する必要もなくなる。「周りの知っている人で、誰がSkypeやTwitterを使っているかは聞いてみなければ分からなかった。互いにRipplexを使っていれば、互いに分かるようになる」(直野氏)からだ。
「今はRipplexを応援しているだけだが、今後はRipplexを先に使い始めてSkypeにやってくるということが起きてくる」(岩田氏)
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