ねじのような消しゴム、ベーグルのようなメジャー、植物のようなカードスタンド――。メタフィスブースで見たデザイン文具を紹介しよう。
ねじのような消しゴム、ベーグルのようなメジャー、植物のようなカードスタンド――。ISOT 2008で異彩を放っていたのは、METAPHYS(メタフィス)のブースだった。
メタフィスは、2005年にハーズ実験デザイン研究所がデザイン開発、ブランディングを開始したデザインブランド。ブランドコンセプトに共感したパートナー企業が参画し、家電やオフィス用品、文具など製造・販売する。
賛同企業は勝原製作所やグルマンディーなど17社。すでに、室内にインテリアとして設置できるプランター「picture」やボードゲーム「celtis」などを販売している。なお、すべての製品デザインやプロデュースは、ハーズの代表であるムラタ・チアキ氏が手がけているという。
ISOT 2008のメタフィスブースでは、家庭用のでんぷんのりや液体のり、固形のりで有名な不易糊工業も参加。同社では、2008年8月以降、メタフィスブランドの文具製品を製造・販売する予定だ。
目を引いたのは、ねじのような消しゴム「viss」(ヴィス)。ヴィス(=ビス)の名の通り、本体にはらせん状の溝が入っている。消しゴムの角をいつでも使いたいという狙いはコクヨのカドケシと同じだが、ねじ状のvissは触った感触もなかなか面白かった。
価格は315円。カラーはホワイト、オレンジ、ブラックの3色を用意。本体サイズは57.5×14.5ミリ(全長×直径)。この8月に不易糊工業が販売する。
続いて筆者の目に入ったのは、ドーナツやベーグルのような形状のテープメジャー「bagel」(ベーグル)。本体サイズは21×45ミリ(高さ×直径)と手のひらに収まる程度。ストラップがちょうどドーナツホールの間に通すようなフォルムが特徴的だ。価格は1260円。こちらも8月に不易糊工業が販売する。
植物のような文具が「tronc」(トロン)である。アイデアを書き出したカードなどをトロンに差し込んでいつでも見えるようにしておくというもの。差し込んだカードが何か植物の葉っぱのように見える。
ただ、この“葉”が23枚しか差し込めないのが難点。アイデアというより、その日のToDoリストをカードに書き出して差し込んでおき、ToDoを完了するたびに葉を散らす“最後の一葉作戦”を決行するといいかもしれない。
本体サイズは546×100ミリ(高さ×直径)で、価格は9240円。こちらは勝原製作所が9月に発売する。
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