起動や表示がとにかく速いと評判の「Google Chrome」。シンプルな反面、今まで使ってきたブラウザに比べて拡張機能に乏しい。だが、もともとある機能でも上手く使えば便利なはず。そんなTipsをいくつか紹介しよう。
9月3日公開されたGoogleのWebブラウザ「Google Chrome」。ブログや某巨大掲示板などでは「チョロメ」などの愛称も付いたようだ。さて、このGoogle Chromeだが、起動や表示がとにかく速い。だが、今まで使ってきたブラウザに比べて拡張機能に乏しい。とはいえ、もともとある機能でも上手く使えば便利なはずだから、もうちょっと便利に使うためのTipsなどを紹介しよう。
まず特徴的なのは、テキストエリアの広さを変えられること。テキストエリア右下のコーナーをドラッグすることで変えられる。Webベースのシステム以外にも、ブログやSNSなど、テキストエリアに入力することも増えてきた。便利に使ってほしい。ちなみにこの機能は描画エンジン「Webkit」によるもので、Safariでも同じように使えることを覚えておくといいだろう。
タブブラウザで定番の機能としては、「タブの復活」である。Google Chromeでは[Ctrl]+[Shift]+[T]のキーボードショートカットを使うことで、直前のタブを復活できる。直前のタブではなくもう少し前のタブを復活したい場合は、新規タブを開いて、右下に表示する「最近閉じたタブ」の中から選んでクリックしよう。
履歴については[Ctrl]+[H]のほかにもチェックする方法がある。ブラウザの「進む」ボタンと「戻る」ボタンを長押しするか、右クリックすると履歴を最大17件まで表示するのだ。最近の履歴を確認するにはこちらのほうが簡単かもしれない。
起動した時、デフォルトでアドレスバーにフォーカスが合っていることも覚えておいていいだろう。起動してすぐに「100+1」などと入力することで、計算結果もすぐにコピペできるのだ。なお、検索結果を新しいタブで表示したい時は、[Alt]キーを押しながら[Enter]を押そう。
現在、Google ChromeはWindow版のみ提供しているが、LinuxユーザーなどでGoogle Chromeが使いたい方もいるはず。そんな時は、Google Chromeの元になったオープンソースのWebブラウザ「Chromium」がオススメだ。まだ開発途上だが、LinuxやIRIX、AIXなどで利用できる。
このほか、各所で話題になっている「about:〜」を紹介しよう。これはGoogle Chromeのアドレスバーに「about:〜」と入力すると、何らかのコンテンツを表示するというもの。Internet Explorerでは「about:blank」(空白ページ)、「about:home」(ホームページ)、Firefoxでも「about:」(Firefoxの情報)、「about:config」(カスタマイズメニュー)などのほか、「about:mozilla」が有名だ。
Google Chromeでも以下のような「about:〜」を確認した。このほかにも何かあれば連絡してほしい。
about:〜 | 表示内容 |
---|---|
about:crash | エラーページ |
about:hang | ページが応答していない旨のダイアログ |
about:memory | 起動中のブラウザによるメモリ使用量 |
about:stats | Google Chromeによる処理時間の一覧表示 |
about:network | 表示しているWebページの状態 |
about:version | Google Chromeのバージョン(「about:」だけでもOK) |
about:histograms | Google Chromeによる処理時間をヒストグラム表示 |
about:internets | 3Dパイプでインターネットを表現(※スクリーンセーバーのファイル「sspipes.scr」がCドライブ「Windows」フォルダの「System32」フォルダ内に存在する必要あり) |
about:dns | DNSの各種統計情報 |
about:cache | キャッシュしたWebページのURL一覧 |
about:plugins | インストール済みのプラグインを表示 |
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.