プリンタドライバには、さまざまな機能が搭載されているのを知っているだろうか? また、この機能を存分に活用しているだろうか?
WordやAdobe Acrobatで印刷する際に、印刷用のウィンドウを呼び出すだろう。この画面をプリンタドライバの画面だと思っていないだろうか? これらはアプリケーション側の印刷設定であり、ここではプリンタの詳細な設定はできない。
例えばWord 2007でビジネス文書を印刷する際よく見かける画面は、プリンタドライバではなく、あくまでWord 2007の印刷設定画面だ。画面右上の「プロパティ」ボタンをクリックするとプリンタドライバが呼び出される。Wordの印刷設定画面だけでは指定できない、詳細設定機能を幾つか見ていこう。
カラー印刷できるプリンタのプリンタドライバには、必ずカラー印刷時のグラフィック・写真出力する場合に、色味や画像のキメをどのように行うか調整する設定項目が用意されている。
標準設定では万人向けの出力されるようになっているが、積極的に設定を変えることでより美しく出力することも可能だ。新しくプリンタを導入したら、こうした部分の調整機能がどこにあるのかチェックし、複数の設定を試して印刷を行い最適な設定を見つけ出しておくとよい。

(左)IPSiO SP220では、カラー処理は「自動」が標準設定されている。ほとんどのプリンタも自動設定になっており、手動設定するにはカラー処理を「自動」ではなく「マニュアル」にチェックを入れる。(右)呼び出されたマニュアル設定画面。ここにあるメニューの組み合わせをいろいろ変更して試しに出力しておけば、よりきれいなに出力が可能になる
(左)こちらはブラザーのカラー複合機「MFC-9640CW」のカラー設定画面。標準の「カラー設定」を変更するには「設定」ボタンをクリックして色調整画面を呼び出す。(右)色調整画面。明るさ、コントラスト、赤/緑/青の割合、彩度などを細かく調整できるモノクロインクやモノクロトナーは、標準サイズでもカラーインクやトナーよりも容量が多く、印刷可能な枚数が多い製品では、カラーインクやトナーがなくなってしまった場合、モノクロだけで出力する機能が搭載されていることがある。
こうした機能があることを理解していると、インクやトナーが切れたときにも、モノクロで印刷で対応できることを覚えておくといいだろう。

(左)「IPSiO SP220」では基本設定タブにモノクロとカラーの切り替えるプルダウンメニューが用意されている。(右)「MFC-9640CW」では、モノクロ/カラーの自動切り替えに加え、カラーオンリー、モノクロオンリーといった3つのモードが選択可能だ
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