リマインダーツールを使い分ける【チュートリアル編】シゴトハッカーズ(4/4 ページ)

» 2008年09月12日 18時41分 公開
[大橋悦夫、佐々木正悟,ITmedia]
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Stickiesの使い方(ケース2)

 Stickiesはいわゆる「デスクトップ付せんツール」ですが、その特徴は「眠らせる」という独特の機能にあります。以下のように、書いた「付せん」を期限付きで「眠らせる」ことができるのです。すなわち、視界の外および意識の外に沈めることができるのです。

 あるいは特定のアプリケーションを開いた際に「起き出す」ようにすることもできます。これは「アタッチ」という機能で、眠らせるのとは別に、現在開いているウィンドウを指定することによって、次回そのウィンドウが開かれた時に、「アタッチ」指定された付せんも一緒に表示されるようになります。

 例えば筆者は、Firefoxで開いた特定のWebサイトについて、後でブログで紹介する時のために簡単なメモをStickiesで書き、そのFirefoxのウィンドウにアタッチさせる、ということをよくやっています。こうすることで、次回にそのWebサイトをFirefoxで開いた時に、メモを書いた付せんも同時に現れるようになります。

 あるいは、そのWebサイトで次にやろうと思っていることを書いておくのもいいでしょう。

Becky!の使い方(ケース1)

 Becky! Internet Mailはメールソフトですが、リマインダーという文字通りの機能が今回の用途にふさわしいでしょう。指定した時刻になると、あらかじめセットした書きかけのメールウィンドウが開く、というものです。返信すべきメールについては、一度返信ウィンドウを立ち上げて、最初のあいさつだけ書いてしまってから、実際にメールを書くタイミングになるまで意図的に先送りにすることによって、何もないところから返信メールを書き始めるのに比べると、負荷が軽くなり、従って後回しにされにくくなります。

 Becky!のリマインダーについては、こちらの記事でもご紹介していますので、合わせて参考にしてみてください。

 以上、条件とケースの組み合わせごとに最適なツールをご紹介しましたが、やはり実際に使ってみるのが一番です。条件とツールを変えて、リマインダーを受け取りながら、しっくりくる使い方を探ってみてください。

関連キーワード

リマインダー | 付箋 | グループウェア


筆者:大橋悦夫

大橋
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1974年、東京生まれ。ブログ「シゴタノ!仕事を楽しくする研究日誌」主宰。学生時代よりビジネス書を読みあさり、システム手帳の使い方やスケジュール管理の方法、情報整理のノウハウなどの仕事術を実践を通して研究。その後、ソフトウェアエンジニア、テクニカルライター、専門学校講師などを経て、現在は仕事のスピードアップ・効率アップのためのセミナーや研修を手がける。デジタルハリウッド講師。著書に『「手帳ブログ」のススメ』『スピードハックス 仕事のスピードをいきなり3倍にする技術』『チームハックス 仕事のパフォーマンスを3倍に上げる技術』『そろそろ本気で継続力をモノにする!』『Life Hacks PRESS vol.2』『LIVE HACKS! 今を大切にして成果を5倍にする「時間畑の法則」』、近著に『成功ハックス』がある。

筆者:佐々木正悟

佐々木
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心理学ジャーナリスト。専門は認知心理学。1973年北海道生まれ。1997年獨協大学卒業後、ドコモサービスに派遣社員として入社。2001年アヴィラ大学心理学科に留学。同大学卒業後、2004年ネバダ州立大学リノ校・実験心理科博士課程に移籍。2005年に帰国。著書に、『スピードハックス』『チームハックス』のほか『ブレインハックス』『一瞬で「やる気」がでる脳のつくり方』『やる気ハックス』などがある。「シゴタノ!−仕事を楽しくする研究日誌」にて「心理ハック」を連載中。ブログ「ライフハックス心理学」主宰。


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