解説編 素人でも営業の結果を出せる9つのヒント奇跡の無名人たち(4/5 ページ)

» 2008年10月29日 08時00分 公開
[森川滋之,ITmedia]

チームで働くときの心構え

第7回 震えるひざを押さえつけ

 言いたいことを言うのは私の性分だ。くよくよしていてもしかたない。アネゴは自分のできることはなんだろうかと考え始めた。

 「自分のできること」は、どんなときでもあります。あなたがリーダーで、チームで何かを成し遂げたいと思ったら、チームに貢献するにはどうしたらいいかを考える人間の集団にしましょう。

 チーム内には役割分担というものがあります。役割分担をプロジェクトが始まる前に完全に定義できることは、まずありません。必ず役割分担のすきまの仕事が出てきます。このときに誰かがやるだろうとみんながほったらかしにすることで、プロジェクトは破綻していきます。役割分担のすきまを誰かがいつのまにか埋めている ― こういうチームを自律型チームと言い、最近ではプロジェクトを成功させるための必須条件として注目されています。

 本来は和人の役割であるところの全員へのハッパがけを、和人はみなにプレッシャーをかけないためにやりませんでした。そのすきまをアネゴがすぐに埋めました。和人は全員を信頼することで、自律型チームをいつのまにか作っていたのです。

 クオーターも自律型チームのメンバーだからこそ、無謀とも思える行動をしたのです

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