インタビュー
» 2008年12月24日 12時57分 公開

ひとりで作るネットサービス:【番外編】元任天堂のメンバーが作ったフィギュアコミュニティー「fg」 (4/4)

[田口元,ITmedia]
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タグは2chの『板』である

 今後、fg-siteはどうなっていくのだろうか。これからの展望を岡本さんに聞いた。「2つありますね。1つはタグに掲示板を付けること。そしてもう1つは3DCGへの展開を検討することです」

 現在fg-siteでは作品にタグを付けられる。今後、そのタグごとに掲示板を設置できるようにしていくという(12月16日にリリースとなった)。「目指しているのは2ちゃんねるのようなコミュニティーです。ユーザーが自由に自分の好きなカテゴリーを作り、そこで居心地良く滞在できる仕組みを作りたいのです。そこでタグに注目しました。タグというと分類を分けていく導線として使われるのが一般的ですが、2ちゃんねるでいう『板』のような使い方をしてもらいたいと思っています」

 コミュニティーを盛り上げる手法としてよく使われるランキングだが、ランキングではニッチなコミュニティーを育てにくい、と岡本さんは考えている。「例えばpixivさんだと『東方』と呼ばれるコンテンツが人気です。同じようにニコニコ動画さんでは『ボーカロイド』『アイドルマスター』といったコンテンツがランキング上位に来ます。ただ、こうしたある特定のキャラクターに偏ったランキングを前面に押し出してしまうと『ランキング上位にいくにはそのキャラを手がけないといけない』という雰囲気になってしまいます」

 それではニッチなキャラクターを愛好する“濃いユーザー”に心地よく滞在してもらうことができなくなる。「そこでタグのように自由に作れるものを掲示板にしてはどうか、と考えています。ちょうど2ちゃんねるで『濃いユーザー』が『板』を立てて分散していったように、タグの掲示板で同じことが起きればと考えています」

 もう1つ検討しているのは3DCGの投稿についてだ。「3DCGも立体物なので投稿させてくれないか、とお問い合わせをいただいたのがきっかけです」。最初は、フィギュアの写真と3DCGは別物――と考えていた岡本さんたちだったが、3DCGのモデラーにはフィギュア好きの人が多いことも分かった。また岡本さんと松岡さんが3Dの研究をずっとしてきたという経緯もある。「将来的には立体モデルを投稿して、ブラウザ上で自在に動かせたらいいな」と夢が膨らむ。現在、この件については「検討中」という状況だが、ユーザーからの問い合わせに「ユーザー数が増えたら可能性も十分ある」と返答したところ、「ではユーザー数が増えるように協力します!」とうれしいメールも返ってきた。

 「ユーザーが作り上げる予測不能な世界を思い切り楽しみたい」。そう考える岡本さんたちが運営するfg-siteは今後どう育っていくのだろうか。ゲーム会社出身のメンバーが作り上げる新しいコミュニティーに期待したい。

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