27年間にも及ぶ投獄生活を強いられた、南アフリカのネルソン・マンデラ元大統領。彼は就任演説に際し、自分を監禁した人たちに最前列の席を用意した。
弱い者は赦すことができない。赦しとは強い者の性質なのである。
――マハトマ・ガンジー
「許す」の好例はネルソン・マンデラだ。ロッベン島での27年間にも及ぶ投獄生活の末、彼は釈放されて南アフリカの大統領になった。彼は就任演説に際し、自分の魂と自分の祖国を癒すためには許しが必要と考え、その印として自分を監禁した人たちに最前列の席を用意したのである。
許すことは必ずしも容易なことではない。神による調停を仰がなければならない場合も多いかもしれない。しかし、信頼するか否かに関わらず、私たちは常に許すことが求められる。それは自分自身のためだけでなく、相手のためでもある。許すまでは、「賢い信頼」を思う存分実行することができないのだ。感情的なしこりを残したままでは、分析力も信頼性向もともに機能しなくなってしまうのである。
(『スピード・オブ・トラスト』472ページより抜粋)
開催概要 | |
---|---|
日程 | 2010年2月18日(木)〜2月19日(金) |
時間 | 9時〜17時(2日間とも) |
料金 | 10万1850円 |
会場 | フランクリン・コヴィー・ジャパン セミナールーム(東京都千代田区麹町) |
「どんな状況であれ、信頼ほど即効性が期待できるものはないと断言できる。そして、世間の思い込みに反し、信頼は自分でなんとかできるものなのだ」――。
『7つの習慣』で著名なコヴィー博士の息子、スティーブン・M・R・コヴィーが、ビジネスにおける“信頼の力”を体系化したのが本書『スピード・オブ・トラスト』。
企業の不祥事や社内の権力争い、人間関係の崩壊などが問題視される昨今、新しいリーダーに求められる能力とは何なのか。私たちが行うあらゆる活動の質に働きかける信頼の力を、本書中の“名言”を抜粋しながら解説します。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.