用紙代と比べ、トナー代は効果的な改善をしていない企業が多いのでは――。白崎コーポレーションがトナーに関するアンケート調査を実施した。
コスト削減が多くの企業で課題になっている今、「印刷コスト」を見直す傾向が強い。しかし用紙代と比べて、トナー代を改善していない企業が多いのでは――。白崎コーポレーションが2009年12月11日〜14日まで、リサイクルトナーに関するアンケート調査を実施した。全国の民間企業、官公庁のトナー購入決定権者120人が対象。
リサイクルトナーカートリッジ(再生品)の購入先を決定する場合に、発注や不具合に関わるコスト(不具合の対応などに要する人件費など)について聞いたところ、66%以上の人が「考慮する」と答えた。一方で実際の商品購入時では、「プリント1枚当りの印字コスト」よりも、目先の「商品1本当りの購入価格」を重要視している人の方が多い。
再生品を購入する際、82%以上が「製造元の信頼性」について「重要である」と回答。一方で、現在使用している製品の製造元を知っている人は34%のみという結果になった。
また、再生品を購入する際、85%以上の人が「品質」について「重要である」と答えている。白崎コーポレーションによれば、同一機種でも、リサイクルメーカーによって製品の印字枚数(寿命)は異なるという。「実印字枚数を考慮し慎重にリサイクルメーカーを選択する必要がある」(同社)。しかし、調査では「リサイクルメーカーによって商品の品質(印字枚数)が異なることを知らない」と答えた人が72.5%にものぼった。
白崎コーポレーションでは、「本来、費用対効果を適切に検証するためには、プリント1枚当りの印字コストを重要視すべきであるが、そういった視点に気付いていないユーザーが多いようだ」としている。
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