プレゼン、イベント、GTD――シーン別「使えるタイマー」5選Webサービス図鑑/レビュー

「Wikipediaを見ていたらついつい1時間経っていた」「会議のタイムオーバーは日常茶飯事」――そんな人は、Webブラウザで使えるタイマーツールを試してみよう。

» 2010年03月25日 18時54分 公開
[杉本吏,Business Media 誠]

 やっかいな仕事をなんとか片付けて、次の会議まで残り10分。こんなときにだらだらと暇つぶしをしてしまうか、「メール3本は返信できるな」と考えるかで、長期的なアウトプット量には大きな差が出てくる。

 スキマ時間をうまく使うために有効とされているのがタイマーだ。キッチンタイマーや携帯電話を使ってもいいが、オフィスに鳴り響くアラーム音が気になる……という人は、Webブラウザで使えるタイマーツールを試してみよう。

シンプルで一番オススメな「countdown timer」

タブ上で残り時間を確認できる

 個人で使う場合、もっともシンプルでオススメなのが「countdown timer」。使い方は、計りたい時間を分単位でフォームに入力して「go」ボタンを押すだけ。

 countdown timerの良いところは、残り時間をブラウザのタブ上に表示してくれる点だ。別のタブで作業をしながら、表示ページを切り替えることなく残り時間を確認できる。たとえこの表示を見過ごしていても、指定時間が過ぎたらダイアログをポップアップしてアラートしてくれるので安心だ。

countdown timer

タイムキーパーが使うなら「e.ggtimer.com」

 「e.ggtimer.com」も同じくシンプルなタイマーツールだが、残り時間を画面いっぱいに表示してくれるのが特徴。画面上部と下部にはプログレスバーがついており、視覚的に時間経過が分かる仕組みだ。プレゼン時にかたわらに置いておいたり、ミーティング時にプロジェクタでスクリーンに投影したりすれば、参加者全員がいわゆる“締め切り効果”を体感できるだろう。

e.ggtimer.com。画面周囲の黒いバーが時間経過とともに伸びていく

長期のモチベーション維持なら「DEADLINE TIMER ジェネレーター」

 イベント名と締め切り日時を設定するとユニークなURLを生成してくれるのが「DEADLINE TIMER ジェネレーター」。国内発のタイマーサービスだ。ブログパーツやFirefoxのアドオンも用意しており、一度作ってしまえばいつでも(一度ブラウザを閉じたとしても)残り時間を確認できる。

 設定項目には自分の名前も入力できるが、作成したタイマーはすべて公開されるので、人に見せてはマズい内容を入力するのはやめておこう。公開タイマーを見た限りでは、資格試験日などを締め切りに設定して、ある程度長期のモチベーション管理に使っているユーザーが多いようだ。

DEADLINE TIMER ジェネレーター

“Wikipedia大好き”なあなたには「x.minutes.at」

 「分からない言葉をWikipediaで調べていたら、リンクされている別の項目が気になり、気付けばえんえんとWikipedia内をさまよい続けていた」――誰でも経験があるだろうこんな時間浪費を防ぎたいなら、「x.minutes.at」がいい。

 Webサイトのドメインと閲覧時間を入力すると、画面上部に独自の時間経過バーが現れ、同じドメイン内であればずっと残り時間を表示し続ける。設定時間が経過したら強制的にウィンドウを閉じる――ところまではいかず、単にアラートが出るだけだが、「Wikipediaループ」に悩んでいる人は試してみる価値があるかもしれない。

x.minutes.at

GTDのサポートなら「D3timer」

 最後は、以前Biz.IDで紹介したこともある「D3timer」。Googleカレンダーに登録してあるスケジュール情報から、今の時間帯の作業をブラウザ上に表示し、次の予定までの残り時間をカウントダウンしてくれるという高機能なWebサービスだ。

 GTDとの相性も良いというD3timerは、iGoogleガジェットやGoogleデスクトップガジェット、Adobe AIRアプリも用意しており、残り時間を音声通知してくれるなど機能面も充実。Googleカレンダーを普段から使っている人には最適だろう。

D3timer


 今回はブラウザで使えるタイマーツールを用途別に5つ紹介した。合わせて時間管理に使いたいToDoツールやカレンダーツールについては、Webサービス図鑑を参考に選んでみてほしい。

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