いっぽう「紙→デジタルデータ」、つまりスキャンについては、読み取る枚数によっても対応が違ってくる。枚数が少なければセブン-イレブンなどのスキャンサービスを用いればよいし、枚数が多ければモバイルタイプのドキュメントスキャナ、具体的にはPFUの「ScanSnap S1100」などを用いることになる。
ScanSnap S1100は、上位機種のS1500やS1300のように複数枚の原稿をセットできるわけではないが、筐体がスティック状でコンパクトなこと、さらにUSB給電で動作することもあり、ノマドワーク向けの製品だと言える。オプションの純正ケースに入れるとコンパクトさが失われるのがややネックといえばネックだ。筆者は今のところ放ったらかしで裸のまま持ち歩いいているが、別途保護ケースなどを自前で調達したほうが良いかもしれない。
筆者自身、書籍の原稿校正のような大掛かりな作業がある時を除けば、常時スキャナを持ち歩いているというわけではないのだが、モバイルタイプのスキャナがあれば出先で受領した紙ベースの資料をデジタル化してその場で破棄するといった作業も行えるので、ビジネスホテルでの短期滞在ではなにかと便利なのも事実だ。もし、ビジネスホテルに前もって宅配便などで荷物を送るのであれば、S1300や、あるいはキヤノンのDR-150などでもよいかもしれない。
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