最近の名刺管理アプリでは、「クラウド」に加え“人力OCR”を採用するサービスが増えつつある。今回は、2013年4月にスキャナ連係にも対応した「すごい名刺管理」の実力を紹介しよう。
本連載の中で、“人力OCR(※)”を導入している「Eight」を紹介したが、「すごい名刺管理」というアプリも人力OCRを採用したサービスだ。
(※)アプリ経由などで提供元のサーバに送った画像を基に、名刺情報をオペレータが手入力する
名刺交換をした人とチャット感覚で交流したり、近くにいる人とフリック操作で簡単に名刺交換ができるなど、スマートフォンの操作を利用したユニークな機能がある。
この4月には、PFUのスキャナ「ScanSnap」からの一括名刺登録に対応したこともあり、人気が高まりつつある。iPhone、Androidに対応した本アプリの使い勝手を検証してみた。
アプリを起動すると、会員登録を促される。電話番号もしくはメールアドレスとパスワードを設定する方法だけでなく、Facebookアカウントでのログインにも対応するので、既にFacebookを利用しているユーザーにとっては始めやすい。
ログインが完了すると、「名刺ボックス」が表示される。まずは自分の名刺情報を登録しよう。名刺情報には、名前、勤務先、電話番号、メールアドレス、部署、役職、住所を設定でき、自分の顔写真も登録しておける。

「あなたの名刺情報を登録しましょう。」をタップすると、登録画面に移動する(画像左)。「マイページ」のタブでは名刺の枚数に加え、交換した名刺の枚数に応じて、自分が全ユーザーのなかでどれぐらいのランキングにいるのかが分かる(画像右)名刺データの取り込みは、カメラアイコンをタップして名刺を撮影し、「完了」をタップするだけ。これだけで、名刺の画像データがサーバにアップされ、オペレーターの手によってデジタル化される。
基本的には24時間以内の作業時間で名刺のデータが送られてくるのだが、筆者がデータを送信したのが連休前だったこともあってか、実質1週間以上の時間が経って、ようやくデジタル化されたデータが届いた。
この件について運営元に問い合わせると、連休中にデータ化のオーダーが集中したことと、4月に開始したScanSnap連携機能が好評なことから、処理に時間がかかっていたという回答が得られた。現在、処理体制の増強を図っているとのことなので、このあたりは今後に期待したい。
しかし、人力だけあって、名刺データの認識率はほぼ100%に近い。個人用、リリース送付用の2つのメールアドレスが書かれた名刺でも、きちんと個人用のメールアドレスだけが入力されたデータが届いたのには驚いた。
ちなみに、本アプリで取り込んだデータは端末のアドレス帳にエクスポートすることも可能。iPhoneでもAndroidでもスムーズに名刺データを管理できる。ただし、クラウド上に保存された名刺データをPCから閲覧/編集することはできず、あくまでスマートフォンだけで名刺を管理したいユーザーに適したサービスだ。
名刺管理サービス「Eight」がScanSnapに対応、大量の名刺を一挙にデータ化
誠 Biz.ID読者の名刺管理、満足度が高いのはデジタル派? アナログ派?
いつどこで会ったかも記録できる「Evernote Hello」を活用しよう
名刺管理アナログ派から“転向したい”は20代が最多、スマホ世代Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.