ここしばらく、“人力”による名刺のデータ化が話題を集めている。中でも、着実にユーザー数を増やしているのが「Eight」だ。いい点、悪い点をしっかり踏まえたうえで、名刺を効率よく管理しよう。
個人で名刺管理をするビジネスパーソンの間でじわじわと人気が広まっている“人力OCR”サービス。名刺の画像をサーバにアップするだけでオペレーターが実際に画像を見てデータを入力するのが特徴で、スマートフォンの自動文字認識機能の性能をはるかに凌ぐ正確さが好評を博している。
中でも2012年2月にサービスを開始した「Eight」は、現在約20万人のユーザーが利用する急成長中の名刺管理サービスだ。スマートフォンとPC、アプリが入った端末であればどこからでも確認できる点も利便性が高い。
サービスの利用にはアカウントの作成が必要となる。もしくは、Facebookのアカウントを持っていれば、登録している情報と同期して利用することも可能だ。
ログインすれば、基本的な使い方は一般的な名刺管理アプリとほぼ同じ。しかし、Eightは、撮影し終えた名刺をサーバに送信し、データ化されるのを待つ必要がある。データ化されるのは名前、会社名、メールアドレス、電話番号。住所は手入力しておけば、Googleマップにダイレクトにアクセスできるのは利点といえる。
Eightには「リンク」と呼ぶオンライン名刺交換機能があり、これも特徴の1つだ。例えばあるユーザーがAさんの名刺をEightに登録した場合、AさんもEightの利用者で、そのユーザーの名刺を登録すると、名刺が自動でリンクする(※)。
(※)登録した名刺と、相手が自身のプロフィール用に登録した名刺が同一のものであるとEightのシステム側で判断した場合
またFacebookとの連携機能もあり、Eightアプリから接続設定するとFacebookの友人がEightユーザーだった場合にも自動で名刺がリンクする。
名刺をリンクしておくと、リンクした相手の名刺情報が変更されたときに、情報を手動で書き換えずにすむというメリットがある。リンクした相手が転職したり、肩書が変わった場合には、名刺の内容が変更されたという通知が届くのも便利だ。また、EightをFacebookに接続していると、リンクした相手の名刺の下にFacebookのアイコンが表示されるので、相手の顔を忘れてしまったときなどにも役立つ。
なお、リンクの条件はほかにも、Eightユーザーからの招待、Gmailとの接続などがある。どんなケースでリンクされるのかが気になる人は、Eightのサポートページをチェックしておくといいだろう。
また、このサービスはPCでWebブラウザ(https://8card.net/)からデータにアクセスすることもできる。PCでは名刺へのタグを付けや会社名での並び替えに対応。スマートフォン、PCと端末を選ぶことなくデータにアクセスできるのも、まさに“旬”なサービスならではの仕様といえるだろう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.