心を「強く」すると仕事に負ける仕事に負けない、頭と心の整理術(1/2 ページ)

私たちの毎日は今でも十分ストレスフルです。これ以上、無理に負荷をかける必要はありません。「仕事に負けない自分を作る」ためには「心を強くする必要はない」ないのです。

» 2013年06月25日 12時00分 公開
[竹内義晴,Business Media 誠]
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 この連載『仕事に負けない、頭と心の整理術』では、これまで「ネガティブな気持ちが生まれるプロセス」「信念・価値観の作られ方」についてお話ししてきました。それは……。

編集部からのお知らせ

職場で起こっているさまざまな問題を取り上げながら、メンタルを整えて「自分にとって働きやすい職場」を作っていくヒントを記したのが、『イラッとしたときのあたまとこころの整理術―仕事に負けない自分の作り方』(竹内義晴 著)です。本連載では、同著の一部を加筆・修正し、掲載しています。


  • “目の前に起こっている出来事”と“自分が大切にしていること”との間にギャップがあるとき、人は不安、怒り、悲しみ、不満などのネガティブな気持ちを抱く
  • 私たちの体が、これまで食べてきたものと飲んできたものでできているように、私たちの信念や価値観も、これまでに触れてきた情報によって作られている

 という、とてもシンプルな法則に基づいてネガティブな気持ちが生まれていることをお分かりいただけたでしょうか?

 さて、ここからが本題です。あらためて本連載のテーマ「仕事に負けない自分を作る」に触れます。

 私たちが体を「強くしよう」とするとき、ウエイトトレーニングをしたり、走り込みをしたりして、適度な負荷をかけて筋肉を鍛えます。強い筋肉を作ることで、多少の衝撃にも耐えられる強い肉体ができると信じていますし、事実そうです。

 その考え方があるからか「仕事に負けないようにしよう」と思うとき、体を鍛えるときのように、こころに適度な負荷をかけることが「自分を強くする」というイメージをお持ちかもしれません。

 けれども、私たちの毎日は今でも十分ストレスフルです。これ以上、無理に負荷をかける必要はないのではないでしょうか。

 私は本連載の冒頭で、「仕事に負けない自分を作る」ためには、「心を強くする必要はない」と述べました。「仕事に負けない自分」とは、衝撃を跳ね返す筋肉質的な心の強さよりも、衝撃を上手に吸収しながら受け取り、それを学びに変えていく柔軟性にあると私は考えています。それはまるで、スポンジのようなイメージです。

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