HTML5で作り込んだリッチコンテンツも手軽に共有――データ配信「Handbook」が大幅刷新

インフォテリアは企業向けモバイルコンテンツ配信・共有サービスの最新版「Handbook 4」を発表。スマートデバイスを使って現場から報告書を提出したり、PDFにコメントを付けたりなど既存ユーザーからの要望を多く取り入れた新機能を搭載した。

» 2013年09月13日 13時30分 公開
[上口翔子,Business Media 誠]
「Handbook 4」で特定ユーザーにデータを渡せる新機能「ブックドロップ」を使った様子。パスワードを知らせることで、近くにいるユーザーにアプリを通じてHTML5で作った共有しにいくリッチコンテンツを手軽に渡せる

 インフォテリアは9月25日に、企業向けモバイルコンテンツ配信・共有サービスの最新バージョン「Handbook 4」を発売する。

 Handbookは、登録しているユーザー間でデータをクローズドに配信・共有できるサービス。動作環境は、Webブラウザ経由で利用する配信側の「Handbook Studio」と、スマートフォン、タブレットに対応したクライアント側の「Handbookアプリ」で構成する。対応ブラウザはInternet Explorer、Google Chrome、Safari、Firefox。アプリはiOS 4以降、Android 4.0以降、Windows 8を搭載した端末で利用できる。

 メンバー間で共有したいデータをHandbook Studioでアップロードしておくと、Handbookアプリをインストールした端末から閲覧できる仕組み。一度端末にダウンロードしたデータはオフライン状態でも閲覧できる。

伝える力を現場主導で強化

 新バージョン「Handbook 4」は、ユーザーインタフェースを刷新したほか、パスワードを伝えた相手に期限付きでデータを渡せる「ブックドロップ」機能を搭載。例えばHTML5などで作り込んだ共有しずらいリッチコンテンツもHandbookのアプリを通じてクローズド環境で手軽に渡せる。


データを渡したい相手に「Handbook」アプリをダウンロードしてもらい、パスワードを知らせる。すると、招待した相手に自身の端末に入っているデータをアプリを通じて共有できる

 加えて、外回りなど現場に出ているユーザーがHandbookアプリで画像やコメント付き報告書を提出し、それに対して管理者が評価を付けられる「フィードバック」機能を追加した。社内にいるユーザーと現場に出ているユーザーがよりスムーズにデータのやりとりができる双方向性を持たせた形だ。

 そのほか既存のHandbookユーザーから要望があったPDFやOfficeデータの全文検索、ログ取得機能を搭載。PDFに画像やテキストを入力したり、Handbook Studioをタブレットでも利用できるようにしたりなどの機能強化を図った。

「Handbook 4」で新搭載、強化した主な機能

ストレージ利用料を定額制に

 併せて、ストレージ料金を従量制から定額制にする「ストレージフラットオプション」も発表。10月1日に開始する。

 Handbookの料金プランには、基本料金が月額2万円の「Standard」と同9万円の「Premium」がある。この新オプションを契約すれば「Standard」ユーザーは月額3万円で5Gバイトまで、「Premium」ユーザーは月額6万円で20Gバイトまでストレージを定額利用できる。

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