2012年12月にリリースしたスマホニュースアプリ「SmartNews」。読みやすい、さくさくしていていいと高評価だが、一体どのような仕組みで成り立っているのだろう。
スマートフォンでさくさくとニュースを読みたい。そんな人にオススメのアプリが「SmartNews」だ。2012年12月にiPhone版、2013年3月にAndroid版をリリースし、App storeやGoogle playでのユーザー評価5段階中4段階以上。「見やすいから1日何度もチェックしてしまう」「ストレスなくサクサク読める」「デザインがかっこよく、ニュースのカテゴリの分類もよい」といったコメントが寄せられている。
忙しいビジネスパーソンが読みたいニュースをさくさく読める。そんなSmartNewsはどのような仕組みでどのような人たちが作っているのだろうか。SmartNews開発元のスマートニュースは、最近移転した新オフィスで説明会を開催。SmartNewsの概要と仕組みを紹介した。
まずはSmartNewsの概要を紹介しよう。アプリを起動すると、各カテゴリからピックアップされた記事がトップページに表示されている。いわゆる新聞でいう一面だ。各カテゴリには画面上部のタブを切り替えることで移動できる。初期設定では「エンタメ」「スポーツ」「グルメ」「コラム」「国内」「政治」「経済」「テクノロジー」「国際」などが用意されており、設定画面でオンオフを切り替えられる。そのほか特定のメディア「ギズモード」や「ライフハッカー」の記事だけを表示するチャンネルプラスという機能も備えている。
SmartNewsで読める記事は、Webで配信しているテクニカル系メディアやビジネスメディア、新聞社、通信社などが配信している記事。これをSmartNewsのコアとなるTwitterのリアルタイム解析技術によって抽出している。
Twitterでは、URL付で記事を紹介しているユーザーが多く、その中から言語やカテゴリ、注目度などを機械的に判定し、ピックアップ。1日約1000万以上あるツイートから1000が件ほどまで絞り、スマートフォンユーザーが読みたいであろうコンテンツを掲載している。
加えて、スマートフォンでの読みやすさにも細かな工夫が施されている。ページをめくる操作は、iOS、Androidともに標準のアルゴリズムとは異なる独自技術を用いることで、あらゆる指の操作に対応。少しくらい斜めでタップしてしまっても快適なページめくりができる。
さらに、1画面上に表示する記事のレイアウトや、タイトルの見せ方にも細かなこだわりを持たせている。例えば通常だと文字数制限で改行するところを、文章の意味や見やすさを機械的に判断し、より見やすい場所で文字を区切ったり、フォントサイズを変えて一段に収まるなどのインタフェースを実現している。
SmartNewsを開発、提供しているスマートニュースの社員数は現在8人。うち、5人が開発をメインとするエンジニアだ。2013年10月にオフィスを移転し、外部の技術者やメディア関係者が勉強会や交流ができる場なども用意している。
マネタイズ面では今後検討する方針。取締役の鈴木健さんはSmartNewsのミッションとして「世界中の良質な情報を必要な人に送り届けることを通じてより良質な情報が生成される空間を作りたい」と話していた。
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