初歩的な経費の入力は以上だ。複式簿記を知らなくてもソフトがカバーしてくれるのはありがたい。次は売り上げとその回収を記帳してみよう。記帳例は法人に対する商売で、月末締め翌月末銀行振り込みといった掛け売りの場合だ。
「売掛取引」からアイテルメディアを選択。「売上・回収」「掛けで商品を販売した」を選択し、摘要、日付、金額を登録する
「仕訳日記帳」で確認すると貸方(右側)に売上高、借方(左側)に売掛金と複式簿記で記帳されたことが分かる
売り上げを回収する際の記帳は初心者に訪れる最初のハードルだ。掛け売りの回収で一般的なパターンを確認しておこう。
- 請求した金額が、そのまま振り込まれる
- 請求した金額から、振込手数料が引かれて振り込まれる
- 請求した金額から、源泉徴収が引かれて振り込まれる
- 請求した金額から、源泉徴収と振込手数料が引かれて振り込まれる
請求した金額がそのまま振り込まれるパターンは簡単だが、それ以外は記帳がやや難しくなる。「簡単取引入力」は、振込手数料が引かれたケースには対応しているが、源泉徴収されたケースは自分で記帳する必要がある。今回は、源泉徴収と振込手数料が引かれて振り込まれるパターンを記帳してみたい。
「売掛取引」でアイテルメディアを選択。「売上・回収」「売掛金が普通預金に降込まれた」銀行口座を選択し、摘要、日付、金額を登録する
続いて「振込手数料が売掛金と相殺された」を選択し振込手数料分を登録する。簡単取引入力でできるのはここまで
仕訳日記帳を見ると、源泉徴収の分の仕訳がない
少し複式簿記に慣れると、もっとも簡単なのは手入力で事業主貸/売掛金と記帳する方法だ
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