サラリーマン生活に失敗したからこそ、分かることがある。そんな経験を経て、自営業を成功させたビジネスパーソンが新社会人に贈る7つのアドバイス。
この記事は、ブログ「ICHIROYAのブログ」より転載、編集しています。
この4月から新社会人になった人たちは、入社から2週目に入った今、どんな気持ちで毎日を過ごしているのだろう。会社というものの姿が、少し見えてきたりしているのだろうか。
僕はサラリーマン人生に失敗した1人だ(僕が19年勤めた会社を辞めた時、後悔した12のこと参照)。でも、今はアンティークの着物の会社が軌道に乗り、商売人の端くれとして自立して生活している。
そんな僕が、新社会人の方々にアドバイスするとしたら、こんな7つのことを伝えたい。
いったい何割の社会人が自分の望んだ会社に入れたのだろうか。おそらく、多くの人はある種の妥協とともに、その会社に入社することを決めたのだろうと思う。そこで待っている業務は、あなたが本当にやりたかったこととは違うかもしれない。全然違うことだってあるだろう。
そうだとしても、とにかく、与えられた業務を懸命にやってみればいいと思う。よほどブラックな会社でない限り、やはり仕事は面白い。流した汗でお客さんに喜んでもらえることは、何事にも代えがたい。
あなたには無限の可能性が眠っており、あなたが思っているより、あなたにできることは多い。自分に合わないと思っていたことで才能を発揮するようなことだってあるかもしれないのだから、与えられたことには全力で取り組んでほしいのだ。
“ほかに居場所はない”というくらいの覚悟で臨むのがいいと思う。上司や同僚に愛される存在になり、組織で役に立つ人間になろう。その覚悟がないまま半身でいると、やがてあなたは居場所を失うことになる。
仕事に慣れてきたら、自分から成長のチャンスを取りにいこう。ちょっと無理そうなことを「やる!」と周囲に宣言するのだ。ビビりまくり、眠れぬ夜を過ごしながら、なんとかそれをカタチにしよう。そして、周囲に自分のチカラを知ってもらい、また、無理めな宣言をしよう。
そうして、成長のサイクルのスピードをあげていこう。
間違ったことを言われたら上司に楯突いてもいい。ただし、上司に楯突くときは、やがて会社を去る覚悟をせよ。
そうでない限り、たとえ理をもって反論しても上司が考え方を変えなければ、言われる通りに全力でやってみよう。そして、同僚のなかで最速のタイミングで失敗の結果を出し、それを上司に報告して軌道修正を図れるようにしよう。
上司は自分の知らないことを知っている頼りになる存在でもあるけれど、それと同時に、聖人でも、できた人間でもない。感情に大きく左右される存在だ。
上司は多くの場合“水に流して”くれない存在であることを肝に命じよう。
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