15時52分。名刺のスキャンが始まった。まず、名刺の天地をそろえ、2〜30枚ずつの束にする。そのままScanSnapに次々と読み込ませるのかと思っていたら、束のままセットするものと、手差しで処理しているものがあるようだ。「見た目や触った感覚で、スキャンに失敗しそうな名刺が分かります。それを手差しで処理しています」。
実は、スキャンマンの実力を試すため、あえてスキャンが面倒くさそうな名刺を何枚か仕込んでおいた。サイズが一般的な名刺と微妙に違っているもの、シールが貼られているもの、半透明でペラペラな紙を使っているもの、ツルツルの紙を使っているもの、名刺の一部が切り取られたデザインのもの……。こうした変わり種名刺のいくつかはスキャンマンの手によってより分けられ、てきぱきと手差しでスキャンされていく。
そんなスキャンマンの手が止まった名刺があった。元祖“美人過ぎる広報”として一世を風靡(ふうび)した某女史の名刺だ。その名刺は一般的な名刺を半分にした細長いもので、そのままスキャンすると斜めになりやすい。するとスキャンマンは名刺サイズの透明なプラスチック袋を取り出し、名刺をその中に入れてスキャンした。「これまでの経験から、どんな名刺でもスキャンできるノウハウがあります」と胸を張る。これぞ職人技だねえ……。
16時13分。約20分で全494枚の名刺のスキャンが終わった。Eightサーバへの送信も含めれば約40分となった(サーバへの送信時間は利用回線によって左右される)。
「1人で、1日8時間で約6000枚の名刺をデジタル化できます。それ以上の枚数になるなら往訪サービスよりも送付サービスを使ってください」。往訪の場合、料金は1時間2980円(延長15分につき745円)か1日1万9800円(8時間)。現在、スキャンマンの往訪サービスは東京、千葉、大阪エリア※に対応している(※東京近郊と千葉近郊はスキャンマン株式会社が、大阪近郊ははパートナー会社が対応)。また、郵送や預かり(スキャンマンが受け取りに行く)の場合、1枚5円となっている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.