外出先のカフェで、社内の会議室で、自宅の書斎で――。カバンに放り込んで手軽に持ち運び、いつでもどこでも紙のデータをすぐスキャンできる“乾電池駆動”のモバイルスキャナが登場した。
重さは500ミリリットルのペットボトルとほぼ同じ515グラム、スリムなスティック型ボディでカバンの中に放り込んで持ち歩いてもじゃまにならない――。外出先のカフェに、社内の会議室に、自宅の書斎にといった具合に、いろいろなところに持ち運んで手軽に名刺や紙の資料をスキャンできるモバイルスキャナ「DS-40」がエプソンから登場した。5月22日から店頭に並ぶ。
外で仕事をすることが多い営業スタッフやエンジニア、MR(医療情報担当者)といった業種の人が、外出先のすきま時間に名刺や紙の資料をスキャンし、社内のスタッフを情報共有するのに役立つという。また、ケーブル不要で置き場を選ばず、場所もとらないので、社内の会議室や自分のデスクに持ち込んで、ちょっとした紙資料や名刺を取り込むのにも向いている。
モバイル環境でストレスなく使えるよう配慮しており、煩わしいケーブル接続をせずに使えるのが特徴。スキャンしたデータは、Wi-Fiを通じた無線通信でスマホやタブレット、PCに送信することができる。また、調達しやすい単三乾電池4本で駆動するため、外出先でのバッテリー切れに対処しやすく、ACアダプタにつなぐ必要もない。
スキャナをなくしたり置き忘れたりした際の情報漏えいを防ぐため、取り込んだデータをスキャナ本体に残さない仕組みを採用。スキャナ本体にデータの保存領域を用意せず、データの生成まではスキャナで行うものの、生成したデータをスマホやタブレット、PCなどに送った後はデータがスキャナに残らないようにした。
スキャナの制御やスキャンデータの編集/保存、メール送信、クラウドストレージサービスへの転送などは、エプソンが提供するPC、スマホ、タブレット向けアプリを通じて行える。PC向けソフトは新たにMicrosoftのクラウド型デジタルノートアプリ「OneNote」と連携し、スキャンしたデータを直接、OneNoteに転送できるようになった。
製品には約1.6メートルのUSBケーブル、ソフトウェアCD-ROM、クリーニングシート、キャリブレーションシート、キャリングポーチ、セットアップガイド、名刺管理アプリ「やさしく名刺ファイリング」の試用版が付属する。
項目 | 概要 |
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製品名 | DS-40 |
サイズ | 296×69×43ミリ |
重さ | 約515グラム |
読み取り速度 | A4片面1枚あたり約8.5秒(200dpiカラー/モノクロ、300dpiカラー/モノクロ) |
光学解像度 | 600dpi |
読み取り解像度 | 75〜1200dpi |
読み取り階調 | RGB各色 16bit入力/8bit入力 |
スキャンできる用紙のサイズ | 名刺、A4、A5、A6、B5、A8、はがき、リーガル、USレター、プラスチックカード(1.24ミリ以下)、長尺紙(914ミリまで) |
出力フォーマット | PDF、JPEG、TIFF、Multi-TIFF、BMP(Windowsのみ)、PICT(Macのみ) |
給紙容量 | 1枚(手差し給紙) |
インタフェース | Hi-Speed USB/USB、IEEE802.11b/g/n |
電源 | DC5V(USBバスパワー)、AC100-240V(ACアダプター) |
価格 | オープンプライス(市場予想価格1万円台半ば) |
発売日 | 2014年5月22日 |
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