iPhoneの表示そのまま原寸大で印刷できる小型プリンタISOT 2014

iPhoneで表示しているものを、サイズ感そのままに印刷したい――そんな気持ちに応える小型プリンタをキングジムが発表した。専用感熱ロール紙を使う「ロルト」は8月1日に発売。

» 2014年07月14日 17時20分 公開
[渡辺まりか,Business Media 誠]
KING JIMプース KING JIMブース

 「今iPhoneで表示しているWebサイトのクーポンや情報をサイズ感そのままで印刷したい」「スマホ上で作成したToDoリストをそのままプリントアウトして使いたい」――そう思ったことはないだろうか?

 キングジムが発表したスクリーンプリンタ「ロルト」はそんな要望に答えるべく開発された。

 同製品はiPhoneとWi-Fi接続して使う小型プリンタ。専用アプリを使ってiPhoneの画面をそのままプリントアウトできる。ロルト専用ロール紙はラベルタイプなので、印刷したものの裏紙をはがして、ノートやデスクなどに貼ることも可能だ

左:Webページなどスマホ画面そのままの表示でモノクロ印刷できる。右:印刷したら裏紙をはがしてノートなどに貼り付けられる

 印刷できるものはWebページ、写真、地図、メモなど。また過去に印刷したデータを履歴から呼び出したり、あらかじめアプリ内でアカウントリンクの設定をしておけばメールやEvernoteのデータも印刷可能だ。

 専用アプリ「Rolto」でさまざまな情報をプリントできる

 メモは横書きテキストだけではなく、文字組みやテンプレートを使った手書きもできるため、キングジムおなじみのテプラのように使えるし、一言コメントを印刷して伝言メモのように利用することも可能だ。

 このほか、会議のアイデア出し、ToDo管理(キャプチャしたものを利用)、クーポンや乗り換え案内情報の印刷や、印刷物をノートに貼り付けるなどの利用シーンが考えられる。

左:会議中に出てきたアイデアをその場でプリント。右:キャプチャしたものを印刷できるので、書き込めるToDo管理に
左:Webページ上の情報を印刷して持ち歩ける。右:手書きだと大変な図もプリントしてノートに貼れば、充実した趣味ノートのできあがり

 プリントアウト時のアプリ内のアニメーションも楽しい。印刷に合わせてディスプレイ上のデータも上方に少しずつ消えていくのだ。

印刷に合わせてアニメーションが連動する

 印刷物にはドット感があるため、アプリデザインもモノクロのドット絵風。往年のMacアイコンを思わせるデザインが、古くからデジタルガジェットを愛する人の心をくすぐりそうだ。

 開発担当者によれば、「PCをあまり使わず、iPhoneで情報収集をしたりデータ管理をしている人で、ノートなどアナログ文具好きの人に使ってもらえれば便利さを実感してもらえるはず」とのこと。

 カラーバリエーションは白のみで、サイズは75×84×49ミリ(幅×奥行き×高さ)。感熱紙タイプの専用ロール紙(長さ4メートル、幅50ミリ)を使う。発売日は8月1日で価格は1万6500円(税抜)。対応機種はiPhone 4S以降またはiPod touch(第5世代)でiOS 7対応となっている。

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