「来春新卒予定者の採用活動」「厚生年金保険料率の確認」「社員の異動状況の把握」など、人事・労務部門が9月中に処理しておきたいトピックをまとめました。
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本記事は企業実務のコンテンツ「事務ごよみ」から一部抜粋・編集して掲載しています。
来春高校卒業予定者については学校からの推薦も始まるこの時期、採用活動のピークを迎えます。学校からの推薦文書や応募書類をもとに、書類選考を進めましょう。重点校に的を絞って採用活動を行うのも有効です。
中小企業の大学・短大等卒業予定者の採用活動も大詰めを迎えます。内定を出したあとになって辞退者が出ないよう、内定後のフォローを強化することも大切です。
厚生年金保険料率は毎年0.354%ずつ引き上げられ、最終的には18.3%で固定される予定です。
2014年9月(10月末納付期限分)からの一般被保険者の保険料率は17.474%(改定前は17.12%)となります。改定後の一般被保険者の保険料(全額と労使折半額)については、右の表を参照してください。
坑内員・船員については、17.688%(改定前は17.44%)に引き上げられます。
9月は、10月1日から始まる全国労働衛生週間の準備月間です。
労働衛生面の管理不備が、労災事故につながるケースは少なくありません。改めて職場の作業環境や健康管理の見直しを図りましょう。
特に最近は、コンピュータ作業における労働環境の改善・見直し、過労死などに対する抜本的な対策、メンタルヘルスに関するケアが重要な課題となっています。
9月から10月にかけては秋の健康診断のシーズンです。定期健康診断の実施にあたっては、早めに健診機関と日程等を調整のうえ、社員に日時や場所を周知徹底しましょう。
厚生労働省は生活習慣病の特性や個人の生活習慣の改善の重要性についての理解を深めて健康づくりを促進するため、毎年9月を「健康増進普及月間」と定めています。
社員に問題のある生活習慣の見直しを求めたり、職場の禁煙・分煙の徹底を図るなど、意識付けと環境づくりを進めましょう。
9月は「障害者雇用支援月間」として、障害者の職業的自立を支援するためのさまざまな啓発活動が展開されます。法定雇用率をこれから満たす必要のある企業は、自治体主催の合同面接会や障害者就職支援セミナーなど、この時期実施される支援策の活用を考えるとよいでしょう。
秋は春の年度替わりに次いで異動の多い時期です。転勤や結婚などにより社員本人・家族の異動があった場合には、社会保険関係の法定事務のほか、住宅手当や家族手当の変更といった社内事務も発生します。社員から速やかに異動届の提出を受けるなど、手続きにモレがないようにしましょう。
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